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2004.03.13.(土)

ホテルニューオータニ Single Room
Hotel New Otani
哀-2 MEN'S PLAN
タワーの外観
最近、あまりいい印象のないニューオータニだが、たまに行ってみたくなる。ホテルそのものがひとつの街であるかのような巨艦ホテルは、様々な人が行き交っている。時折、自分自身を喧騒にさらし、人の渦にまみれてみたくなるのだが、そんな気分の時はニューオータニがピッタリだ。誰も顔見知りのスタッフがいないし、元々目の行き届くサービスなどできやしないホテルだから、とても気が楽だ。巨大ホテルの最小ルームは、かつてない都会の片隅気分を味わわせてくれるだろうと思って予約した。

到着時からつまづいた。予約が見つからず、係は端末をたたいたり、奥に引っ込んだりと右往左往。予約確認画面を見せているにもかかわらず、立ったまま10分以上待たされた。ようやくアサインが決まったころには、うんざりした気分になっていた。そこへ「お支払方法は?」と尋ねられたが、散々待たせたくせによくそんなことが言えるもんだと跳ね返した。すると「ご出発の際に改めてお伺いします」と素直に引き下がった。

ニューオータニ最小客室は20平米程度だろうか。オークラや帝国にはこんなコンパクトな部屋はない。室内は非常にシンプルにまとまっており、140センチ幅ベッド、アームチェアとティーテーブル、デスクとテレビと冷蔵庫以外、見事になにもない。すっきり見せるためにあえて絵も掛けなかったのだろうが、いささか殺風景な印象だ。障子風の窓は最大でも片方に寄せるだけだから、開放感が半減しているし、遮光のためのドレープが障子より外側にあるために、とても使いにくかった。

天井がとても低く圧迫感があるが、吹きつけ塗装というのがユニーク。床やデスクに置くスタンド類は一切なく、ウォールランプと窓際のハロゲンのダウンライトのみだが十分に明るい。これも部屋をすっきりと見せている要因だ。BGMはデスク両脇に埋め込まれたステレオスピーカーから聞こえてくる。これはバスルームでも聞くことができる。備品のグレードは高いので、シンプルな中にも一定の質感は確保していた。

バスルームはタイル張りのユニットで、オーセンティックなレイアウトだ。バスタブの上にライトがなく少々薄暗い。アメニティは一通り揃っているが、バスタブ脇に置かれたシャンプー類のボトルは無造作に置かれており、だらしない印象だった。タオルはすべて1枚ずつで、バスローブはなかった。水圧は十分。

LANは1日2,000円と高額にもかかわらず、24時間ごとの課金ではなく、12時に一度集計してしまうので、レイトチェックアウトをするともう一日分加算されるという姑息さ。客の便宜などまったく考えていない証拠だ。テレビチャンネルも、いわゆる御三家の中では最も面白くない。

今回はメンズプランというユニークなプランを利用したので、選べる特典が付いていた。選んだのはゴールデンスパの1回利用券。利用客が少なかったので、ゆったりとくつろぐことができた。プールは定員制でレーンがふさがると外で待たなくてはならないらしい。レストランは、進んで不愉快な思いをしに行くこともないと考え、今回は利用しなかった。

シンプルな室内 奥行きのないデスク

ベッドは140センチ幅 テレビとデスクなどを一箇所にまとめた

タイル張りのユニットバス シャンプー類はあさっての方を向いて置かれていた

思わず吸い込まれてしまいそうな「トゥールダルジャン」のエントランス ロビー

庭園の太鼓橋 庭園の滝

[ホテルニューオータニ] 930327 930814 950130 980828 010113 011007 011026 011124 020706 020720 021207

Y.K.