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ホテル別インデックス
レストラン別インデックス

2002年7月21日

ホテルニューオータニ Tower Standard Room
怒-3 Why do you weep?
パームツリーとタワー
とても夏らしい高い空の一日をニューオータニで過ごした。最高のプール日和とあって、プールは大変な賑わいだった。パームツリーを配し、ハワイのリゾートをイメージさせる飾り付けをしたプールサイドは、子供から大人までさまざまな人たちが太陽と戯れている。ほてったカラダをクールダウンするプールにも、人の姿は多いが、混雑して身動きが取れないということもなく、思い思いの時間を過ごすには十分だった。

プールサイドの階段を上がったデッキには、カメハメハシートなる特等席が用意され、新幹線で言えばグリーン車のようなワンランク上の空間になっている。水着のまま利用できるレストランもあり、結構長時間をプールで過ごすゲストが多かった。

焼けた肌を休めるくつろぎの客室は、タワーの改装したてのスタンダードルーム。スタンドが一切なく、ナイトランプを含めすべての照明がダウンライトという珍しい部屋だ。しかし、その照明スイッチは一括になっており、個々にコントロールが出来ないのが残念だった。個々にスイッチがあり、なおかつ一括で操作ができるマスタースイッチがあるというのが一番便利でありがたい。

インテリアは廊下から客室内まで、明るい色調の軽快な雰囲気にまとめた。イエローのカーテン、ブルーの壁紙、ワインレッドのソファなど、色とりどりのファブリックを使っているが、取り合わせとしてはこれもありかなと思える感じだ。バスルームはハロゲン光の陰影が効果的で、モザイクのタイルが彩りと躍動感を生み出す印象的な空間になった。

また、ユニークなガラスを使った扉が、リゾート的な感じを演出している。客室の雰囲気としては、若々しくスッキリとしており、プールの後の時間を過ごすにはピッタリのテイストだった。しかし、他のスタンダードルームよりもサービス内容には省略が見られる。ターンダウンがなく、バスローブも備えていない。また、低層階のため、眺めは今ひとつだった。

それでも新しい客室は快適だったが、サービス面では随分とがっかりさせられた。夜遅くなって、発送する楽譜の整理をしていたら、封筒が足りなくなった。そこで、フロントに出向いて封筒を10枚分けてもらうことにした。A4の書類を折らずに入れられる封筒が望ましかったので、フロントデスクでそのように頼んだところ、10枚はちょっと多すぎると渋られた。確かに少なくはないかもしれないが、このように渋られたのは、このホテルが初めてだった。

なにも通りすがりに封筒だけせしめに来ているわけではない。どうしても、コスト的に宿泊料金と釣り合わず、無料で渡せないのなら、値段をつけるなり文具店を紹介するなりしたらいい。もっとも、決して安くない宿泊料金を取っているわけだし、国際級ホテルを自負するなら、封筒の10枚程度でイレギュラーだなどと渋るのは、みっともない話しだ。しかも、挙句の果てには「今回は特別に差し上げます」と、かなり恩着せがましい態度で渡された。高級ホテルが聞いてあきれる話しだ。

更に、チェックアウトの際、不思議な事件が起こった。荷物を運んでもらおうと、ベルを呼ぶと、研修中というプレートをつけた若いベルガールが、カートを押してやってきた。彼女はやや多めの荷物をカートに移しつつ、貴重品はないかと確認をしてきた。これはパソコンで、これにはカメラが入っているなどと説明を始めるたところ、貴重品の入っているものは運べないので自分で持ってくれと、ぶっきらぼうに言い出した。

客にそう言うように教えられているのかと尋ねると、口ごもっているので、マネージャーを呼んで欲しいと頼んだ。べつに脅す口調でも、怒りをあらわにしたわけでもなく、普通にお願いしただけだ。ところが、彼女は何が気に触ったのか、突如泣き出し、近くの館内電話でマネージャーに応援を頼むと、うつむいたまま涙を流しつつ、どこへともなく消え去ってしまった。

荷物とともに廊下に取り残され、待つこと10分少々。やっとベルキャプテンとアシスタントマネージャーがやってきた。このホテルでは、貴重品であれば決して預かったり運んだりせず、お客自身に扱わせるという方針なのかと確認すると、決してそのようなことはなく、先程のベルガールの対応は間違っていたと弁明された。いずれにしても、泣き出した彼女に、きちんと正しいことを教えてやらなくてはならないし、それがマネージャーやキャプテンの務めであるはずだ。

フロントといい、ベルガールといい、不思議なキャラのスタッフがとても多い。それに加えて、駐車場係のなんと感じの悪いこと。お客をなめきった態度を取るのはまずいと思うのだが。とにかく、このホテルは全体的に人手が不足している。宿泊料金に見合ったサービスを提供するに十分な人材が揃っているとは到底言いがたい。

スタンドのない室内 ベッド

ベイシン バスタブ

賑わうプール タワーと月

2002年7月20日 昼
ホテルニューオータニ イタリアン「ベルヴュー」
喜-3 塩・塩・塩
まるで別の店のよう。それが率直な感想だった。以前とはなにもかもが正反対だった。ただひとつ、前回もよかった料理を除いては。その料理は以前にも増して素晴らしかった。そして、サービスの行き届き方、快活さ、いやみのなさなど、どれをとってもマイナスポイントはなかった。やれば出来るということだ。あるいは、これがいつもの状態なのかもしれない。とすると、前回の不行き届きはいったいなんだったのだろう。それは反せばやれることをやっていたかったということにもなるような気がする。もしそうならば、頑張っているけど力及ばずの状態とは違って、非常に大きくて深い問題があることになる。

ま、いずれにしても今回は楽しい食事ができた。その食事を彩ったのは、白い結晶の数々。いろいろな地域で採れた塩だった。精製方法や成分の違いで、その味わいには歴然とした差がある。それらを少しずつ小皿に分けてくれ、どんな特徴があるのか、どの料理に合うのかなどを、丁寧に解説してくれた。販売用に用意されている種類もあった。塩ひとつで料理は驚くほどに変化する。まさに料理人の秘密兵器といったところだろう。その他にもハーブの入ったおいしいオリーブオイルなど、隠し味を発見する楽しさが満喫できた。食後のコーヒーにもさまざまな種類があり、前回の出がらしかというような薄いコーヒーとはまったく違う本格的なコーヒーが提供された。どちらが真の姿かは謎のまま。

2002年7月21日 朝
ホテルニューオータニ 洋食ビュッフェ「トップ オブ ザ タワー」
怒-1 キラートマト
朝7:00過ぎに行ったがすでに混雑していた。案内された席は、ホール中央の落ち着かない席だったが、出遅れたのだから仕方がないと諦めた。ブッフェ台は店の隅のくぼみに集約されており、客席数に比べて全体に小さい。そこに、多くのゲストが押し寄せるものだから、長蛇の列が出来てしまうし、補充してもすぐにからっぽになる。次から次へと補充しているのだが、まったく追いついていなかった。

混雑している上に、床にものをこぼしたり落としたりするお客が多いから大変。フローリングの床にプチトマトが落ちていて、それを踏んだら思い切り滑って大股開きとなり、危うく転ぶところだった。恐るべしキラートマト。他の場所にはヨーグルトがこぼれているし、幼稚園みたいだ。コーヒーは席までサービスされることになっているが、なかなか持ってこない。

そして、最も気分を害するのは、そっぽを向いて「おはようございます」とけだるそうに言うこと。声を掛けるなら、その方向を向かなくてはならない。しかも、その顔を覗けば、見るだけで気分が悪くなるような表情だった。

[ホテルニューオータニ] 930327 930814 950130 980828 010113 011007 011026 011124 020706

Y.K.