2002年7月6日

客室は丁寧に清掃されており、まったく乱れがなかった。メモ用紙やパンフレット類もアメニティも、みなピシッとまっすぐに置かれていて気持ちがいい。夕方にはターンダウンが行なわれ、ベッドカバーの下からは真っ白な寝具が現れ、ナイトテーブルにミントチョコレートが置かれる。この掛け布団は非常に軽やかなのは結構だが、あまりに軽いのでずれやすく、寝相の悪くない人でも、目覚めたときにあられもない格好になっている可能性があるようだ。

ニューオータニの高速インターネットアクセスは一日2,000円の料金がかかる。ちょっと高いなと思ったが、常時オンラインの状態にしたいと思い、高速インターネット回線を使うことにした。メールの送受信やインターネットの閲覧には支障がなかったが、FTPサーバに接続することができず困ってしまった。無料サービスのホテルでは京王プラザホテルのようにFTPに接続不可能なところもあるが、高額の料金が掛かるのに接続できないのは初めてだった。結局、用の半分も足りずに不満が残った。

とはいえ、店側に悪意などないだろうし、まさかこちらがそんな印象を持ったとは気付かなかっただろう。とにかくおいしい食事ができればいいと、その席に座った。メニューの説明は丁寧にしてくれる。コースメニューしか用意していないとしか解釈できない口ぶりだったが、実際にはアラカルトも用意できるようだ。勧められた10,000円のコースとワインとミネラルウォーターを注文して料理を待った。混み合っているわけでもないのに、料理の提供にはかなりの時間を要した。

待っている間にパンをかじっていたら、すぐになくなった。係がテーブルにやってきたので、追加のパンを用意してくれるかなと思いきや、だまってカゴを下げられてしまってガックリ。給仕はまったくテーブルを見ておらず、ワインは終始手酌。これまたガックリ。すでに閉店モードに入っているのか、給仕はまともにテーブルを見ていない。それに比べて料理そのものは素晴らしい。だが食後のコーヒーは単なる色水状態で、コーヒーの風味も何もありゃしない。非常に残念なことばかりだった。

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