開かない扉
2006.09.05(火)
ヒルトン東京 Executive Room
Hilton Tokyo
楽-3

オットマン付のソファ エグゼクティブフロアが改装されてから、このフロアでサービスに当たるゲストリレーションズの人員が倍ほどに増えた。以前からいるスタッフとはすっかり顔なじみだが、新しいスタッフとも同様に親しみを感じる関係になるには、しばらくの時間が必要だろう。しかし、旧来のスタッフは新人に対して積極的に情報を伝達していると見え、まだこちらが顔を覚えていないスタッフから名前で呼びかけられたり、カスタマイズされたサービスを提供されるなどして、ちょっとしたサプライズを感じることもある。

チェックインを済ませて部屋に行くと、カードキーが作動しなかった。ヒルトンではキーにルームナンバーを記載しないので、キーがだめなのか、はたまた部屋番号が違っているのか、両方のケースが考えられる。カードホルダーに記載してある部屋番号を単純に書き間違えている場合、もしかするとこの部屋の中には、別の客がいるかもしれない。何度もしつこくカードキーを抜き差しすれば、中にいる客は不審に思うだろう。2度ほど試してみたが開かないので、ラウンジに戻って確認してもらった。エレベータホールに館内電話でもあれば電話で確認できるのに、その設備はない。

その結果、部屋番号に間違いがないことがわかった。キーを新しくしてもらって再び部屋へ。だが開かない。ちょうど近くにいた客室係のおばちゃんにマスターで開けてくれるよう頼んだが、そうはしてくれず、同じルームキーで何度もトライしていた。だから、開かないんだってば。そうとわかると、おばちゃんは客室係のマネジャーを呼びに行った。マネジャーもまた、ルームキーを何度も試す。状態を人から聞いても、とりあえず自分で試してみたいのだろう。でも、できれば早く部屋に入りたい。納得がいくまでキーを抜き差しした後、最終的にはキーの不良ということで、マスターで開けてくれた。後に、新しいキーが届けられたが、それは問題なく機能していた。

今回利用した部屋は、最初にアサインされた幅の狭いタイプに比べると、スペースに若干の余裕がある。赤黒のミニバーキャビネットが、室内に飛び出していないので、通行の妨げになっていることもない。また、窓際の真っ赤なソファには、オットマンが添えてある。足を載せてくつろぐだけでなく、ちょっとしたローテーブル代わりにもなるが、やはりテーブルのひとつくらは欲しいところだ。

バスタブに設置されたガラスのスイングドアには、ゴム製のパッキンが使われているが、それは早くも変色してベロベロになっている。また、新しいカランは何かと使いにくい。スイングドアのせいで手が届かないことには以前も触れたが、湯温の調節範囲が狭く、冷たい水や熱い湯は出てこない。冷めたバスタブに湯を足して調節することが出来ないというのは不便だった。

ラウンジのカクテルアワーで振舞われるオードブルの内容は、曜日によって質や見た目にかなりの差がある。貧弱だと感じることもあれば、魚介や肉を使った料理が出ることもあり、何か並んでいるかはお楽しみだ。ラウンジでテーブルサービスを行うスタッフも皆明るく、とても自然な雰囲気。毎晩がカクテルパーティのようだ。ここは日本で最も活気に溢れるラウンジになった。

 
高層ビル側のツインルーム ステンレスのパネルが印象的 ベッドの寝心地は向上した

ベッドサイドに姿見があるのは珍しい クローゼットとバゲージ台 アイロンが標準で用意されている

ベイシン 床はタイルになった スイングドア付のバスタブ

 
ヒルトン東京 940505 941018 970301 990628 000411 000518 000528 010512 010901 011231 020629 020630 020704 020806 020831 040311 040602 040621 040628 040908 041228 050106 050219 050322 050327 050403 050417 050528 050624 050909 051228 060114 060408 060429 060605 060716 060720


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