誕生、新エグゼクティブラウンジ
2006.07.20(木)
ヒルトン東京 Deluxe Floor Room
Hilton Tokyo
喜-3

内装はモダンになったが、障子は健在だ 37階エグゼクティブラウンジの改装が終わり、リニューアルオープンした。これまでのスペースに加え、廊下の反対側にあった3701から3703までの3室を新たにラウンジスペースとして改装し、日本でも指折りの広いラウンジが誕生した。

しかし、チェックイン・アウトの他、滞在中の様々な要望にも応えなければならないゲストリレーションズたちのスペースはほとんどない。エグゼクティブフロア用のフロントに相当するゲストリレーションズカウンターは非常に小さいだけでなく、客もスタッフも立ったままのスタイルだ。新しい客室同様、どういった神経でデザインをしたのか、常識を疑いたくなるし、このデザインでGOサインを出したホテルの神経もどうかしている。

ラウンジ内はスタイリッシュで、これまでの落ち着いた雰囲気とはガラッと変わった。アズキ色のレザー張りチェアがずらりと並び、混雑するカクテルアワーや朝食にも、なるべく待たせることなく対応しようという意欲を感じる。ドリンクコーナーには、各種ソフトドリンクの入った冷蔵庫やコーヒーマシンがあり、セルフサービスで気ままに楽しめる。流れる音楽も、ラウンジミュージック風で軽やかだ。

午後のティータイムには、一口サイズのケーキやクッキー、スナック菓子などが並ぶが、これはたいした内容ではない。だが、カクテルアワーになると、小皿に盛り分けられた温・冷の料理や、フィンガーサンドイッチ、チーズなど、ちょっとした軽い食事にもなりそうな料理がフードカウンターに並ぶ。また、特筆すべきは、中央の大きなカウンターテーブルに出現する本格的なプライベートバーの存在だ。ホテルのバーテンダーが自慢の腕を振るうカウンター席に座って、フランクな会話を交わしながら、好みのカクテルを作ってもらうという楽しみは、これまでのエグゼクティブラウンジでは味わえなかったもの。

朝食も、これまで同様アメリカンブレックファストブッフェを提供し、ちょっとしたブッフェレストランよりも充実した内容の朝食が楽しめる。スタッフの顔ぶれにも大きな変化はなく、繰り返し利用すればするほどに親しみが増すだけでなく、ツボをおさえたサービスが期待できる。

だが、ラウンジがこれほど広くなったというのに、カクテルアワーや朝食は相変わらず混雑している。ここまで来ると、ラウンジというよりも、ひとつの独立した店舗のようだ。この活気こそがヒルトンらしさであるが、せっかく新エグゼ階に宿泊して、このラウンジを体験しないのはもったいない。チェックインをしたら、ぜひ早めに出向いて満喫して欲しい。

 
部屋はデラックスフロアの広めのタイプだった さっぱりとしたインテリア 淡い色のインテリア

イスがたくさん並ぶラウンジ 左側に見えているのがカウンターテーブル ラウンジ奥から入口方向を見る

 
ヒルトン東京 940505 941018 970301 990628 000411 000518 000528 010512 010901 011231 020629 020630 020704 020806 020831 040311 040602 040621 040628 040908 041228 050106 050219 050322 050327 050403 050417 050528 050624 050909 051228 060114 060408 060429 060605 060716


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