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赤坂エクセルホテル東急 Moderate Double Room | |
Akasaka Excel Hotel Tokyu | 2010.05.03(月) |
東京都千代田区 | 哀-3 |
ARCHIVES ・ 1992 |
クローゼットと化した部屋 最初は1泊の予約を入れたのだが、後に予定が変わり、2泊することになった。そこで、追加の1泊分を改めて予約したのだが、初日と同じタイプの部屋は空いていなかった。仕方なく、ワンランク下の部屋を、初日と同じ料金にて予約した。 チェックインしたのは21時過ぎ。フロント係は「本日からご1泊ですね」と確認したので、事情を説明すると、端末を操作してもうひとつの予約を見つけ出した。 部屋タイプが違うので、明日部屋を移ることになるとのこと。だが、できれば同じ部屋を連続して使いたいので、都合をつけてもらえないかと頼んだ。係は希望に沿うべく、努力してくれたが、なかなか条件に合った部屋が見つからない様子だ。 1泊目は広めの部屋、2泊目は狭い部屋で予約してあるが、どちらも料金は同じ。連続して泊まりたいという場合、どちらにグレードを合わせるのかにも興味があった。はやり、係はグレードの低い方に合わせてきた。 そこで、追加料金を支払ってもいいので、広い部屋に連泊できないかと尋ねたが、本当に空き部屋がないらしく、喫煙ならなんとかなるが、禁煙は無理だとのこと。しかたないので、狭い禁煙室に連泊することにした。 用意されたモデレートルームは、スタイリッシュさを売りにしている、バスタブを持たないモダンルームだ。面積は22平米ということになっているが、相当のデッドスペースが含まれているので、実際は20平米に満たない。 入口から居室までの廊下には、ラック式の収納スペースがある。スリッパもマガジンのように壁に掛けられ、ハンガーは姿見と壁の間にあるわずかなスペースに掛かっている。パンツプレッサーも壁に固定されている。 今回は長旅の途中なので、衣類が非常に多い。公演も挟んでいるので、ステージ用の衣装も含まれ、とてもじゃないがハンガーが足りない。そこで、ハンガーラックを借りることにした。客室係は快く応じ、宴会場に備え付けてある大型のハンガーラックを持ってきた。 パーティを開いても、ゲストの衣類を掛けておくのに十分なほどのラックが届いたが、とたんに部屋が狭くなってしまった。まるでクローゼットで過ごしているような感じ。息がつまりそうだが、大事な衣装のためである。我慢しよう。 窓には障子と襖が残り、和の趣きが感じられる。インテリアは落ち着いたカラーが中心だが、アームチェアとスローケットのマスタード色と、クッションのオレンジがアクセントになっている。 窓際に設けられたカウンターデスクは、ワークスペースとしては不十分だ。天端が狭い上、小さなスツールしかないので、簡単なメイクアップカウンターととらえた方がいい。 テレビはカウンターの隅にあり、ある程度角度が替えられるが、ベッドからリモコンを操作しても角度が合わずに反応が鈍い。テレビの下には冷蔵庫やポットが入っており、渋谷エクセルのものとよく似ている。 ベッドの向かい側には、丸いテーブルとアームチェアがある。こちらもワークデスクとして使うには中途半端な大きさだが、それでもカウンターよりはマシ。テーブル脇にダークブラウンのボードが取り付けてあるが、なんだか不思議な存在に見える。 テーブル上にはネスプレッソマシンが置いてあり、ふたつのカセットとカップ&ソーサーを備えている。だが、このネスプレッソマシンは、テーブル上では邪魔になるので、別のところに置いて欲しい。かといって、適当な場所は残っていない。 ベッドは160センチ幅。デュベカバー仕上げだが、メイクは雑な印象。ベッドリネンの肌触りもあまりよくない。ベッドボードはダークブラウン。その上には室内唯一のアートワークが掲げられている。 窓は小さい。ほとんどが壁に囲まれた部屋なので、長く過ごすと息苦しくなりそうだ。シャバが恋しいという気持ちに多少は理解が示せるようになることだろう。そんな窓から、活気ある風景を望むことはできないが、木々の緑が目を休めてくれる。 窓が小さくて採光が不十分なことを意識してか、天井には蛍光灯の間接照明を埋め込んでいる。これは一応調光できるのだが、如何せん、蛍光灯なのでコントロール性は乏しい。夜は消してしまった方がムードが保てる。 バスルームにはベッドサイドに向けて大きなガラスウィンドウが設けられている。ブラインドを下げればそれなりの目隠しにはなる。 バスルームにはバスタブがなく、サッシで囲まれた安普請なシャワーブースがある。シャワーの脇にはトイレ。すべてが一体となった空間におさめられている印象だ。 シャワーはTOTOのスリーウェイ型。以前は水流が細くて大嫌いだったが、近頃は改良されたのか、噴出される水の肌触りが向上したように感じられる。だが、扱いにくいハンドシャワーの形状は以前のままだ。 ベイシンもシンプルな造り。壁面の木目シールが効果的だ。アメニティ類はエクセルホテル東急共通のもので、特に魅力はない。グリーンコインを届けるために、これらのアメニティには一切手を付けないのだが、使いたくもないものばかりが揃っているのは逆にありがたいことだ。 あまり使い勝手のいい部屋ではないが、救いは静寂だった。隣室も静か。裏に面しているので喧騒とも無縁。なのに、心地よさよりも気が狂いそうな閉そく感が強く、まだ前夜の渋谷の方が快適だった。 |
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