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ホテル別インデックス
レストラン別インデックス

2002年4月5日

赤坂エクセルホテル東急 Standard Room
楽-1 交差点
新しいディレクトリー
4月1日から東急ホテルチェーンと東急インチェーンが統合し、新しいブランドカテゴリーに再編成されスタートした。その際、赤坂東急ホテルは、赤坂エクセルホテル東急に、名称が改められた。順次改装が進み、サービスも見直されてゆくそうだが、この時点ではまだ東急ホテル時代のテイストを色濃く残しており、フロント付近がカーペット敷きからフローリング床に改められたこと以外は、特に意識しなければ変化に気づかないこともままあるだろう。

ベルやコンシェルジュはなくなり、フロントのカウンター外でゲストの用向きを引き受けるロビーアテンダントを置くことになっているようだが、現時点では今までどおり、ベルアテンダントによる客室への案内を行っていた。また、ルームサービスも以前と同様に行っており、旧来の客室に真新しいディレクトリーだけが、ひときわ目立っていた。

利用した客室はスタンダードルーム。22.2平米と、今時の水準からすると、とても狭いツインルームだが、奥行きがなくとも幅のある真四角に近いカタチの客室だからか、もう少し広いような印象を受けた。天井高は235センチと、これまたかなり低いが、この小ぢんまりした造りと控えめな照明が、不思議と居心地のいいマイスペース感覚をもたらしてくれている。

このホテルは横幅が長いので、廊下の隅から隅まで歩くと結構な距離がある。その横幅のおかげで、同じサイドの客室でも、位置によって客室からの眺めにかなり違いが出てくる。今回は、たまたま見附の交差点に近い側の客室だったので、窓からは車がひっきりなしに行き交う、東京でも指折りの交差点を見下ろすことができ、都会らしい躍動感が伝わってきた。交差点の向こうにはニューオータニやその緑なども見え、ビルばかりの眺めでないのもいい。しかし、それなりに窓を伝わってくる音を覚悟する必要がある。

また、客室の壁は薄く、隣室には行儀のいいゲストが来ることを願わなくてはならないし、室内の冷蔵庫も時折苦しげなうなりをあげているので、音に敏感な人は耳栓持参をオススメする。耳栓といえば、どこぞの東急ホテルでも、フロントで売っていたら多少高くても購入するのにと思ったことがある。ミニバーのアイテムに加えるというのも手かもしれない。とにかく、館内のどこかで購入できるようにしておいてほしいもののひとつだ。

この客室の窓には、障子と襖のほかに、カーテンが設けてある。何だか草履の上に靴を履くようで妙な感じだ。ベッドは110センチ幅で羽毛の掛け布団を使っている。2.8平米のバスルームは大理石柄のプラスチックを壁に張り明るい感じ。ただバスタブの幅が外枠で66センチしかなく、細すぎて肘がサイドに当たってしまう。タオルはまだ3サイズ用意されているが、アメニティはエクセルホテルのものに変わっている。固形石鹸はなくなり、ポンプ式にリキッドソープになった。

ベッド 窓際のシッティングスペース

デスクのある側 バスタブは小さめで細め

ベイシンとトイレ アメニティ

夜のコリドー 窓からの眺めは都会的

2002年4月29日
赤坂エクセルホテル東急 Standard Room
楽-1 Web
ボトルトリオ
今回もスタンダードルームに宿泊したが、以前に利用した客室とは微妙にデザインが異なっていた。カーテンが無く、窓の周辺がスキッとしているほか、壁にもうひとつのライトがあるおかげで、より室内は明るく感じる。カーテンがほしいか、明るさがほしいかというところ。

客室の改装も順次進んでおり、一部の客室階は改装が済んだ様子だった。そう考えると、この古いデザインの客室に泊まれるのは今のうちなので、お名残惜しい気もする。新しい客室の廊下は、やはりエクセルホテル東急のテイストに合わせた、スタイリッシュな雰囲気になっている。客室もきっとこぎれいにはなっただろうが、軽々しいインテリアに変わっていることだろう。清潔感は相当に増すだろうが、長年赤坂の顔として時代を見つめてきたであろう、このやや垢抜けないインテリアがなくなってしまうのは哀しい。

このホテルのウェブサイトは、「よーこそ」などという言葉遣いのテロップが流れており、ホテルとしての品性を疑っていたが、館内の改装に伴って、リニューアルオープンし、前に比べればずっと見やすくなった。ホテルのウェブサイトは、センスの良さも重要だが、肝心なのは中身の情報の正確さ、新鮮さ、多様さだと思う。一般的に言って、Flashなどを多用して見栄えばかり大事にしたページは、肝心の情報になかなか行き着かず、いらいらさせられる。多分、専門業者に高い料金を払って作ったこのようなページを見ると、まったく無駄な投資だと気の毒に思える。それよりも、パンフレットに載せきれないような、客室の間取り図や各タイプの客室の写真などを充実させたほうが、よほど実用的だ。また、ホームページは本来、容易に更新できるのだから、レストランのキャンペーンメニューなどをきめ細かく掲載するのもよいだろう。最近は、工夫が見られるホテルも増えてきたが、まだまだパンフレットを見ればわかること以上の情報がほとんどないというサイトが多いのは残念だ。

窓の辺りがすっきり シッティングスペースには部屋のコーナーを利用している

ナイトテーブルとベッド ライティングデスク

改装済みエレベータホール 改装前のエレベータホール

改装済み客室廊下 改装前の客室廊下

[赤坂エクセルホテル東急] 990805 001210 010210

Y.K.