赤坂エクセルホテル東急 Moderate Double Room |
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Akasaka Excel Hotel Tokyu |
2008.08.01(金)
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東京都千代田区 |
哀-2
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朝食券 | ホテルに到着したのは17時頃。ロビーは多くの人で賑わっていたが、ビジネスマンにファミリー、そして外国人とその顔ぶれは実にさまざまだった。赤坂見附駅前という立地はビジネスに絶好であるだけでなく、観光の拠点としても大変便利な環境なので、この多彩な客層も不思議ではない。
同じエクセルホテルでも、渋谷ほど高くなく、渋谷よりも周囲全体が落ち着いた雰囲気なので、こちらを好むという人も多いだろう。かつては東急ホテルだったゆえの渋みも加わり、渋谷にはないウェット感があるのも、このホテルの魅力となっている。 チェックインはスムーズに行われた。丁寧とか洗練といった言葉はまったく当てはまらないが、効率の良いさっぱりとした手続きだった。以前、よく利用していた頃は、リピーターとして「いつもありがとうございます」などの一言が付け加えられたものだが、ちょっとご無沙汰している間にあっさりとリセットされてしまったらしい。 ここでチヤホヤされても別段嬉しくもないが、一見的扱いを受けるとなれば、客としてかろうじて維持してきた愛着もリセットである。 それよりなにより、もっと実質的なところで押し問答をしなければならなかった方がマイナスポイントだった。それは予約したプランに含まれているはずの朝食券がもらえなかったことだ。ルームキーが渡され、「エレベータはあちら右手奥です」と追い立てられたが、朝食券をもらわずに立ち去ることはできない。 催促したが「今回は含まれません」ときっぱりといわれたので、「え、そうですか?」とまずはやんわりと反論。そこに別の係が来て、担当した係と画面を見ながら何やら話し、その別の係も「やはり、こちらは朝食なしですね」と断言。 そう言われちゃ仕方がない。「この予約画面が目に入らぬか!」と言わんばかりの勢いで印籠のようにケータイを差し出すと、そこには、しかと「朝食付」と書いてあるので、係も認めざるを得ず、しぶしぶと朝食券を差し出した。 この手のトラブルはどのホテルでも起こり得ることなので、予約内容を把握しているつもりでも、きちんと確認できる画面なりプリントを持参した方が安全である。 用意されたのは新装になったモデレートダブルルーム。元はシングル(15平米)3室だったのを、2室のモデレートダブル(22平米)に改めたもので、表側ではなく裏側に面している。 こうして壁の位置をずらし、部屋あたりの面積を拡張する改装は、例えばニューオータニ、ハイアットリージェンシー京都などでも行われたが、いずれも分断された窓も各部屋に割り当てて残してある。 だが、このモデレートダブルには、かつてのシングルルーム1部屋分の窓しかなく、あるはずの半分は壁で埋めてしまったようだ。 また、部屋の横幅は1.5倍に広がったが、どうも面積はそうではないと思われる。バスルームの裏には相当のデッドスペースがあり、それも部屋の面積に含まれるのだが、それを除外すると実質有効面積はせいぜい17〜18平米程度の印象。このホテルでは改装と同時に耐震補強工事も行われているので、このデッドスペースにめちゃくちゃ太い柱でも取り付けたのかもしれない。 耐震といえば、この地は江戸時代、風光明媚な景勝地として知られた溜池だった場所で、地盤が軟らかいことから、関東大震災の際も著しく揺れが激しかった地区らしく、それゆえに耐震補強は何にも増して重要な課題であったことだろう。というわけで、滞在中に瓦礫に埋もれて絶命するより、多少部屋が狭くなってもぶっとい柱に守られる方がいいと思って我慢するとしよう。 インテリアはダークブラウンを基調とした落ち着いた色合いに、山吹色のアクセントカラーを添えている。居室は狭く、160センチ幅のベッドがまるでオーバーキングサイズベッドのように鎮座し、部屋の主役であることをアピールしている。都度替えするデュベカバー仕上げだが、ベッドリネンの肌触りはやや粗く感じられた。 窓には障子と襖が取り付けられているが、窓そのものは小さいし、直接日が差し込むことはなく、眺められる景観も特にはない。この部屋は6階だが、崖のような立地に建っているので、窓からの目線は裏の建物の地面と同じくらいとなるため、斜面に生えている木々が見えるという点では、緑豊かでいいという考え方もある。 この窓に面してカウンターデスクが取り付けられており、ちょうど窓の前にスツールを添え、ドレッサーとして使えるようにしてある。カウンターの幅はベッドの方に向かって次第に細くなっており、一番太いところに32インチ液晶ディスプレイが載っている。まだデジタル放送を見ることは出来ない。 テレビの下には冷蔵庫があり、ドリンク類があらかじめ備わっている。また手持ちのポータブルオーディオプレイヤーを接続して楽しめるBOSEのミニスピーカーシステムも備えている。 ベッドと反対側の壁際には、丸いテーブルを設置。何とも安っぽいテーブルだが、上にはエスプレッソマシンがあり、コーヒーカートリッジは4つ用意してある。このテーブルにはワークデスクの役割も持たせており、LANやコンセントはこのテーブル脇に備わっているし、イスもリクライニングするキャスター付きチェアを採用している。 居室の照明は天井の蛍光灯間接照明がメインとなり、窓際カウンター上とテーブル上にはダウンライトも設置。あとはベッド両サイドのナイトランプが加わるが、フロアスタンド、デスクスタンドの類はない。ムードはないがこれで十分に明るい居室に対し、入り口付近は暗く感じられる。クローゼットの扉はなく、横向きにハンガーを掛けるタイプで、あまり収納力はない。壁にはズボンプレッサーが取り付けられている。 バスルームも全面的に改装され、バスタブを設置せず、シャワーブースのみのタイプとなった。ベイシンはボウル型で、ミラーにガラスのラックを設けている。ベイシン前の壁面と扉にはダークな木目のシールを張り、白熱光色のブラケットを取り付けたことで、居室との連続性を感じさせている。また、居室側の壁の一部をガラス張りにして開放感を演出したが、ブラインドはすでに損壊していた。 シャワーブースは、まるで仮設のもののようで、あまりいい感じはしない。シャワータワーは、最近あちこちで採用されているタイプだが、オーバーヘッドシャワーは水流が細すぎて痛いし、ハンドシャワーは持ちにくいしで、なぜこんな品物を採用するのか理解に苦しむ。 バスルームもモダンなテイストに仕上げたかったのだろうが、シャワーブースとアメニティにセンスが感じられず、むしろダサい雰囲気になってしまっている。部屋全体を見ても、あまり高い料金が取れるような印象はなく、プレビジタイプに毛が生えた程度といったところだろうか。 朝食はロビー階にあるレストランで提供される。以前は24時間営業をしていた店だが、現在は取りやめている。入り口でさわやかに出迎えられた後、朝食券の有無を尋ねられた。苦労して入手した朝食券を差し出すと、手前のコーナーでの定食か、奥のコーナーでのブッフェのどちらがいいかとのこと。 一瞬悩んだが、手前のコーナーでは食事をしたことがあっても、奥には足を踏み入れたことがないので、雰囲気見たさでブッフェを選択した。ところがこれが大失敗。ひどい料理ばかりで、パンなどヴィラフォンテーヌあたりと大差ない味。フルーツもあるかないか程度で、ジュースの種類も少ない。そんな中でまあまあだったのはコーンポタージュと山芋のすりおろしだけだ。帰り際に定食が出ているテーブルの脇を通ったが、そちらの方がずっと美味しそうだった。 |
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赤坂エクセルホテル東急(公式サイト) | |
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