プレミアムな朝食 |
2007.05.20(日)
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グランドプリンスホテル赤坂 Twin Room | |
Grand Prince Hotel Akasaka |
喜-3
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グランドプリンスになってから初めての滞在だった。フロント前には「チェックインは14時から」といった内容の掲示まで設置し、早めの到着客に対してバリケードを張っているが、そのままフロントへ行くと、何の問題もなくスムーズにチェックインが終了した。
若いベルボーイが部屋まで案内してくれ、真っ暗な部屋に入ると、まずはカーテンを開けてくれた。すると大きな窓から眩しいほどの陽光が差し込み、照明なしでも十分なほどに明るくなった。この調子で日が当たるとなると日焼けによるファブリックの退色が速いだろうから、客の到着までカーテンを閉じておくのも仕方がなかろう。 そして、このホテルはどの部屋も窓の横幅が広いために、カーテンを開いてまとめてもカーテン自体が相当の幅を取る。そして、生地の性質なのだろうか、注意してたぐり寄せないと、ヒダが揃わずに寝起きのヘアースタイルのようにだらしなくなってしまう。ベルボーイが開いたカーテンはまさにその状態だった。 部屋を改めて見回すと、インテリアは非常にシンプルだ。そして、ここは3種類あるカラースキームの中でも、最も赤プリらしいブルー基調のタイプ。ある意味、赤坂プリンスは、他のホテルが装飾に走っている時から、シンプルモダンの最先端を行っていた。今でもこのテイストは決して悪くない。 だが、ホテルとしてはいち早く導入した液晶テレビも、今となっては小さくて古めかしい。当時は相当高かったに違いないだろう。ベッドも他がこぞってよいものを採用していることもあり、相対的にはボロい部類になってしまった。LANも高い。グランドプリンスに変わったことだし、そろそろ部屋にも手を加えて欲しいところだ。 赤プリには円形の屋外プールがあり、温水プールとして早い時期から営業していたのだが、いつの間にかプールの営業そのものを取りやめてしまったらしい。小さなプールだったが、根強いファンがいて賑わっていたし、梅雨前から楽しめる貴重な施設だっただけに残念だ。一方で、近所のビルにある「イーストウェストフィットネス」を、ビジターとして使えるようになった。ただし、1日3,625円、1週間で7,350円の料金が掛かる。ジムは充実しているようだが、こちらにもプールはない。 夕食には仏蘭西料理「トリアノン」を利用した。斬新な外観がひときわ目をひく新館とは対照的に、「トリアノン」のある旧館はしっとりと佇む瀟洒な洋館である。ダイニングホールは2階にあり、クラシカルな内装だが、座ってみると意外に華美には感じない。シャンデリアは大小4基が下がっているが、天井に装飾が少ないため、スッキリと見える。ダイニングホールにテーブルは20卓。中央にハープが置かれ、平日は生演奏が楽しめるようだが、残念ながら日曜日は休演らしい。 給仕は4名だが、よく気が付き熟練している印象。サービスのタイミングや振る舞いは完璧だった。料理は伝統的なスタイルで、今ではむしろ珍しいもの。味付けはしっかりしており、盛り付けもオーセンティックだが丁寧で美しかった。 朝食にはルームサービスの「トリアノンブレックファスト」を注文してみた。2種類のフレッシュジュース、有機野菜サラダ、ベーカリーバスケット、エッグベネディクト、フルーツプラターとヨーグルト、コーヒーという内容で、とりわけフルーツが美味しかった。 全体的になかなかの高品質で3,700円という値段にも納得がいくが、残念なのはそのサービスだった。通常のルームサービス同様に、経験の浅い若い係が不慣れな動作で運んできて、セッティングもせずにそのまま置いていくという粗末なサービスでは、せっかくのプレミアムメニューも価値が下がる。それぞれの皿にはラップが掛けたままであり、カトラリーも一般用のステンレス。ナプキンも綿であった。せっかくなら「トリアノン」で使っている銀器と麻のナプキンでサービスしてはどうだろう。更に、そこには爽やかな朝に相応しい洗練されたサービスも必要だ。 |
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グランドプリンスホテル赤坂 | 001227 011122 020923 030622 030706 031020 031107 031202 031216 040304 040328 040501 040620 040829 050122 050716 050730 060906 |
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