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2003年8月23日

フォーシーズンズホテル椿山荘東京 Deluxe Room Garden View
喜-3 真夏の休息
ライトアップさっれた三重塔
お盆が過ぎ、まだ真夏の暑さが続く東京。思い切って海外で骨休めでもと思いたち、ネットであれこれ調べてみても、スケジュールにピッタリと合いそうなプランは見つけられない。ならば、遠出をしなくても都心でリフレッシュできる場所を探す方が、時間の節約にもなるだろうと判断し、もっともリゾートに近い環境が整ったフォーシーズンズ椿山荘を予約した。週末だったが、1名で朝食とスパの利用がついて30,000円と手頃なのも魅力的だった。

到着から出発まで、サービスは一貫して行き届いていた。今回はビジネスとは無縁の滞在だったこともあり、必要最低限しかスタッフと接する機会がなかったので、失態を招くような状況がそもそもなかったわけだが、いつものように待たされることもなくスムーズだった。エントランスを入ったところに飾られているフラワーアレンジメントの見事さには、これまでいつも目を奪われてきたが、最近は随分とケチくさくなってきた。そもそもフォーシーズンズの雰囲気に似合わないアレンジをするようになり、いつも違和感を感じる。

用意された客室は、ガーデンビューのデラックスルームだった。折れ曲がった建物の窪んだ部分に各階2室だけあり、このホテルの特徴でもある三角形に張り出した窓を持たないのはこのタイプだけだ。張り出し窓はなくても、横幅一杯にワイドな窓があるので、室内はとても明るい。他の客室に比べ、天井高が260センチと低めだが、部屋そのものが広いので、窮屈な印象はなかった。室内の設備は基本的にスーペリアルームと同等だが、独立したドレッサーと広々としたバスルーム、そして、たっぷりとしたゆとりのある室内面積が特徴だ。

バスルームへと続く部分には、まずクローゼットとドレッサーがあって、広いスペースでゆっくりと身支度ができる。バスルームに入ると、ベイシンと扉で仕切られたトイレがあり、更に奥へと進むんだところにバスタブとシャワーブースがあるという設計だ。バスタブは3方を大理石で囲まれ、斜めに設置されているので、バスタブに浸かった時の視線が、ベイシンに載ったテレビやドレッサーの方へ向かって広く開けるので、長い時間ゆっくりとバスタブで過ごすのに向いている。

ただ、バスタブ上に照明がないので、読書を楽しむにはいささか暗いのが難点。また、シャワーブースも3方を大理石で囲まれ、120センチ四方とかなりゆとりある面積を割いている。高さを自在に調節できるシャワーヘッドが備わり、湯温はサーモスタットで設定できるので、とても使いやすいシャワーブースだ。

以前はカランからの水圧が高く、バスタブの縁には2〜3分でお湯が一杯になるという注意書きまであったのだが、最近は水圧を下げてしまったのか、注意書きはなくなり、実際に湯を張るまでこれまでの倍以上の時間を要した。せっかく溜めた湯も、バスタブ底の栓が甘いためにどんどん抜けてゆき、湯に浸かって温まっている間に、半分くらいまで水位が下がってしまった。湯と水のバランスも悪く、特に湯量が乏しかった。

新しくなったバスローブは実に肌触りがよい。どっしりと重いが、湯上りにソファにどっしりと腰掛けて休む時には、この重さも心地よいくらいだ。また、バスローブがクローゼットや引き出しではなく、バスタブやシャワーブースのすぐそばに用意されているので使いやすい。

ベッドは180×200センチのキングサイズ。質感の高いベッドカバーが掛けられ、ターンダウン時に外される。シーツの肌触りは最高で、シモンズベッドの寝心地も抜群だ。客室でのインターネット環境も充実した。LANは24時間で1,500円と高価だが、問題なくスムーズに接続できた。LANのジャックはデスクの背面の下のほうにあるので、使わない時に目立たないのはいいが、いざ使う時は這いつくばらないと差し込めないのが不便だった。

ルームサービスはもちろん24時間で、豊富なメニューから選択できる。ランドリーは、通常料金でもエキスプレスサービス並のスピード仕上げで届けてくれるし、腕もいい。駐車料金は無料だが、バレットパーキングは1泊につき1,000円が掛かる。

朝食はルームサービスで和定食を注文した。真っ白いクロスが掛かったワゴンで運ばれ、フレッシュジュースやほうじ茶、一輪挿しが添えられている。特に白飯がおいしかった。また、スパは午前中が狙い目だ。ラウンジでは軽い朝食が無料で用意され、広く清潔なスパを独占して利用できる確率が高く、非常に贅沢な時間を過ごすことができるだろう。

スペーシャスな室内 存在感のあるキングサイズベッド

客室の奥がへこんでいる デスクとアーモアはスーペリアルームと同じ

ベイシン アメニティ

独立したドレッサー 石に囲まれたバスタブ

クローゼットにほのかな香りを漂わせるポプリ クローゼット扉にフックがあるので選んだハンガーやバッグを掛けられる

バスタブに浸かった時の視線 窓からの景色

ロビー階エレベータホール エレベータホールのミラー

エレベータホール前からロビーを見る エレベータホール前の椅子

エントランスを入って直ぐの椅子 和朝食のルームサービス

朝のスパはすがすがしい しかも早朝以外は空いている

スパで無料で用意される軽い朝食 スパラウンジの一角

[フォーシーズンズホテル椿山荘東京] 920523 930710 930715 930721 940402 960105 960921 970321 981015 990320 000319 000330 011113 020713 021103

Y.K.