1996.01.05
休息のスパ
フォーシーズンズホテル椿山荘東京 Club Superior Room
喜-1

しばらくぶりのフォーシーズンズだった。正月休みを楽しむゲストがまだ多く、ロビーは多くの人で賑わっていた。特にスパには子供連れが多く、いつもとは随分違う雰囲気だった。夏場なら屋外にもデッキチェアが並ぶので、少々混み合っていていても気にならないが、冬はさすがに外で過ごすわけにはいかず、室内の10人分ほどしかないデッキチェア利用客が集中する。

そのデッキチェアは、単にタオルやローブを置いておくための物置になっていて、人が居ない状態になっていることも多い。プールの中では子供のはしゃぐ姿が目立ち、泳ごうにもすぐに行く手を遮られ、あまり運動にならなかった。

このスパは、子供が利用できる時間を制限しており、早朝と夕方以降は子供の利用はできない。特に早朝は外国人やホテルを利用しなれた人が、せいぜい数人いる程度で心地よい雰囲気が味わえる。また、全体的にフィットネスというよりリラクセーション向きに設えられていて、気合を入れて体力作りに励むというより、心身を日ごろのストレスから開放するのに適している。というわけで、雰囲気が非常に重要だ。

利用料は5,000円だが、その価値が十分ある贅沢な施設とサービス内容だ。クラブフロアに滞在していれば無料で利用できる。午前中なら、スパ内のラウンジで無料の簡単な朝食も用意されているし、上質なタオルやローブも自由に使える。プールサイドには泳げるような大型ジャクジーとドライ・ウェットのウォームルームのほか、屋外には木々と滝に囲まれた露天のジャクジーもある。プール以外には、マシンジムとゲランのサロン、伊豆の天然温泉を使った桧風呂が設置している

マシンジムでのウェアやシューズは無料で貸してもらえるが、スイムウェアが無い場合は紙製のディスポーサブル水着を購入しなくてはならない。これはカッコ悪いので、スパに行くつもりのある時はスイムウェアを忘れないようにした方がよい。

各種係員のサービスもフォーシーズンズらしく洗練されているので、くつろいだ気分でしっかりリフレッシュできる。フォーシーズンズに宿泊していても、スパに来ないとフォーシーズンズに来た気がしないというくらい、このホテルの快適さを象徴する施設で、東京でも指折りのオススメのリラクセーションスポットだ。

Y.K.