グランドプリンスホテル高輪 Standard Twin Room |
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Grand Prince Hotel Takanawa |
2009.01.31(土)
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東京都港区 |
哀-1
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貴賓館 | チェックインを担当したのは見習い係だった。少々不慣れでも、精一杯やっていれば応援したくもなるが、まともに仕事も出来ないくせに鼻息だけ荒く生意気では、旅なれた客の機嫌を損ねることほど面倒なことはないと思い知らせてやりたくなる。だが、新人をからかって遊んでいる暇はなく、早く部屋に向かいたかった。なのに、何かにつけ理屈をこねるし、作業は遅いしで散々だった。
これほど要領が悪い見習いを、フロントにひとりきりで立たせ他に誰もいないというのは、監督責任の放棄ではないのか。新人に経験を積ませるのは大切だが、何かやらかしたらただちにフォローできる体制でいるべきだ。 今回はタワー側のスタンダードルームを予約してあったのだが、そのカテゴリーの中では最も条件のいいコーナールームがあらかじめアサインされていた。今月の2日にも同等のダブルルームを利用したが、今回はツインルームになった。室内の広さや基本的なレイアウトはほとんど同じで、違いは居室とホワイエの間に内扉があるかないか程度である。 この内扉が問題だった。廊下の音が居室に届くのを遮り、一層のプライバシーを感じさせてくれる利点があるが、扉とソファーの背が当たってしまい、扉の存在を邪魔だと感じる機会が多かった。これは扉が90度までしか開かないようになっているためで、180度開くようにするか、あるいはスライドドアにでもしてあれば、邪魔だと感じることはないように思う。 ベッドはそれぞれ97センチと幅が狭く、船室か寝台列車のよう。マットレスが薄く、台もしっかりしていないので、寝心地が安定せず不快だった。バスルームはタイル張りのユニットで、これも前回のダブルルームと同等。アメニティはスーパーマイルドのボトルや小さなソープなど、味気ないパッケージがメインで、タオルは3サイズが2枚ずつ用意されている。 この日は天気がよかったので、気分転換の際にガーデンを散歩してみた。まだ気温は低いが、紅白の梅や椿、1月に開花する品種の桜など、結構多種多様な花々を楽しむことができる。 そして、ちょうどブライダルフェアで開放されていた貴賓館をじっくり見物。明治44年に竹田宮邸として建てられた洋館で、昭和47年には村野藤吾氏によって改修されており、往時の流麗な姿を今に伝えている。内部はクラシカルな雰囲気が漂い、宴会場としてはもちろん、ファッション雑誌の撮影などでもよく使われているようだ。 こうしてあちこち歩き回って遊んでいたら、いよいよ時間がなくなり、部屋に戻ってから切羽詰った。デスクに向かって作業に取り掛かるものの、なかなか集中できない。そこに腹まで減ってきた。それなら手っ取り早くブッフェでもと思い、新高輪の「マルモラーダ」に出向くことにした。 宿泊客は20パーセント割引なので4,500円が3,600円になる。この店はブッフェ専門。店内中央にブッフェ台があり、料理を取り分けるには便利な構造だ。並んでいるのは、どれもコストが低そうなものばかり。子供なら喜ぶかもしれないが、これは美味しそうと思えるものはひとつもない。 パフォーマンスコーナーとしてスタッフが仕上げる和牛しゃぶしゃぶコーナーや、オマールのグリルコーナーなどもあるが、係が不在なことが多く、あまり食べて欲しくないと思っていることがうかがえる。実際に美味しいと感じるものはなく、一番マシだったのはカレーだった。 |
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グランドプリンスホテル高輪(公式サイト) | |
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