ランドリー
2007.10.05(金)
グランドプリンスホテル高輪 Garden View Twin Room
Grand Prince Hotel Takanawa
哀-3

庭園からホテルを見上げる 品川駅から重い荷物を引きながら、えっちらと坂を上がってホテルに到着。改装が進んでロビーは、これまでの渋みのある落ち着いた雰囲気をそのままに、モダンなテイストをさりげなくミックスさせた。とりわけ照明による効果が高く、柱の四隅に取り付けた灯りや、レンガの壁に当てた光が、独特の陰影を生み出している。この日は団体予約が入っているのか、ロビーには軽装の若者が多かった。どちらかといえばオヤジ好みするこのホテルに、渋谷が似合いそうな人々が行き交う様子は、まるでビーチでスキーヤーを見るようだ。

チェックインを済ませると、若いベルガールが部屋まで案内してくれた。室内に入ると、ベルガールが照明をひとつずつ点灯して歩いた。なんとなく薄暗い部屋だなと心の中で思っていると、それを見透かすように「これ以上は明るくなりませんんので」と一言。淫らな想像をしているところでなくてよかった。

ベルガールが退室してから、まずはランドリーの伝票を確かめた。宮城で着用したシャツをなるべく早く洗いたかったからである。もう夜も9時近いので、これから出しても同日仕上げは出来ないが、エキスプレスサービスを利用すれば、翌日の午前中には戻ってくる。ランドリー袋に数枚のシャツと取り扱いに関する注意と希望を書き添えた伝票を入れ、客室係に電話をしてピックアップを頼んだ。すると、取りに来る前に、仕上がり時間や料金について何度も確認の電話があった。慎重なのか、あるいは客の認識不足が原因のトラブルが多いのか。いずれにしてもここでは洗濯物を頼むのも楽じゃない。

今回の客室はガーデンビューのツインルーム。庭がよく見渡せ、ホテルの環境という意味では、今回宮城県で泊まったどのホテルよりも緑豊かだ。以前利用した同じタイプの部屋は、赤系のカーペットとベッドスローだったが、この部屋はグリーン系。全体の調和はよく取れているが、インパクトという点では赤の方が印象的だ。ベッドマットレスは硬く、ダクロン風の寝具を2枚のシーツでサンドするというメイクになっているが、改装する時にもう少し寝心地を吟味して欲しかった。バスアメニティは改変の過渡期なのか、ロゴの入っていないシャンプー類やソープが置かれており、品質うんぬんの前に、味気ない感じがした。

翌朝は素晴らしい晴天となり、庭園の緑が眩しく映えていた。池の鯉たちもよく見える。ランドリーの仕上がり予定時間には、ちょうどシャワーを浴びていた。ドアにはDon't Disturbのサインを出してあったので、呼び鈴が鳴ることはなかったが、代わりに電話が掛かってきた。「お洗濯ものをお届けに上がったのですが、お邪魔しないようにというご指示でしたので、持ち帰って参りました。いかが致しましょうか?」とのこと。

普通はDon't Disturbが出ている時は電話も控えるものだ。メッセージを残し、メッセージランプを点灯させればいい。だが、係は急ぎの洗濯物をいち早く届けることこそ親切だと考えたのだろう。その気持ちは無駄にしたくなかったので、すぐに届けてくれるよう頼み、急いでバスルームを出た。

チェックアウト後は、新しくなったラウンジ「光明」でブランチセット2,200円を注文した。アボカドとカニの小さなサラダとグリルポークハムのサンドイッチにコーヒー。味はまずまずだったが、サービスはマズかった。特に黒服。笑顔が微塵もなく、つっけんどんな態度だった。これじゃ葬儀屋でも嫌われるだろう。13時になると、池の鯉に餌が与えられる。この時ばかりは跳ねるように活発な泳ぎを見せる鯉を間近で見ることが出来る。

 
落ち着いた雰囲気のツインルーム 内扉があるのでより落ち着く テレビの脇にはドレッサー

ベイシン バスタブ シャンプー類はロゴなし

入口周辺 ガーデン 池の鯉

ガーデンから正面玄関への通路 ラウンジ「光明」 ブランチセット

 
グランドプリンスホテル高輪 011006 031229 040522 041004 041113 060109 060120 060331 060907


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