前回宿泊した日は、大雪だった。庭一面が真っ白になった。そしてこの日は、同じ庭をやわらかい桜色が包み込んでいる。種類が豊富で、長期間に渡り見ごろの桜を楽しめるが、やはりこの時期が一番の盛りに当たる。天候にも恵まれ、絶好の花見日和だった。また、夜にはライトアップが効果的で、日中とは違った幻想的な光景を楽しむことができる。同じ庭の様々な表情を時間ごとに味わえるのも、泊まってこそだ。

客室は最上階のジュニアスイート。以前にも利用したことのあるタイプで、ほぼその時と様子は変わらないが、テレビが大型液晶タイプになった。他のフロアの客室は改装が済んでいるが、スイートのフロアは改装しないらしい。稼動が低く部屋の老朽化が進んでいないとか、よりグレードの高い内装をしているために長持ちしているとか、理由は様々考えられるが、ベッドのマットレスだけは限界に達しており、交換が必要だ。その他は、重厚感があるし、古めかしい感じがむしろ新鮮でいい。そして、サービスにも滞りなく、好印象の滞在だった。