朝景
2006.02.03(金)
シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル Grande Corner Room
Sheraton Grande Tokyo Bay Hotel
哀-3

夜明け前のパークと東京ベイ 予定よりも早い到着になったが、顔なじみのゲストリレーションオフィサーが出迎えてくれ、スムーズにチェックインすることができた。しかし、用意された客室は灰皿こそ片付けられているものの、著しくタバコの臭いがしていたので、ルームチェンジを申し出た。新しく用意されたのは、最も奥のパーク側にあるコーナールームだった。最初の客室が最も手前にあるコーナールームだったので、廊下の隅から隅までの長距離移動となった。ルームチェンジの対応は素早く、移動中にも「ご到着早々、行き届かず申し訳ありません」など、詫びの言葉を忘れなかった。

広い方のコーナールームは60平米の面積がある。遠い昔にリビングコーナーだった部分には、97センチ幅の子供用ベッドが2台並んでいる。140センチ幅の正ベッド2台と合わせると、4台のベッドが設置されていることになる。だが、イスは2脚しかなく、テーブルもレギュラールームにある丸いものひとつだけで、4人が同時にくつろげる場所は用意されていない。そのくせ、床面積には十分すぎるほどの空きスペースがあり、アンバランスな印象を受けた。子供部屋のように、床で遊びましょうとでも言うのか。

また、収納スペースも非常に限られている。クローゼットはまるでシングルルーム用かと思うほどに小さく、引き出しは3段だけ。とても大人数で泊まるための設えとは思えない。テレビはこの広い空間ではあるかないかの存在にしか感じない20インチサイズだし、テレビの台に設けられたLANのジャックから室内唯一のテーブルまでは3メートル以上離れており、使い勝手の悪さが際立つ。ベッドの寝心地も悪いし、家具の質やデザインはビジネスホテルレベルだ。

バスルームは洗い場を設けており、ベイシンも独立している。ベイシン脇には窓があり、室内との一体感を得ることもできる。トイレも完全に独立していて、大人数で利用する際の利便性が一番考慮されているのは水回りだという印象。だが、アメニティは貧弱で、トイレットペーパーは従業員用かと思うほど劣悪品。バスローブも備わっていないなど、気分を萎えさせる仕掛けが満載の客室だ。

それを軽減してくれるのが、海とパークの両方を望める贅沢な景観だ。バルコニーのあるメインの窓からはシーのシンボルである火山が間近に見え、少し視線をそらせば東京湾が見える。子供ベッドのあるサイドの窓からは、まるでそれが一枚の絵画であるような一面の海景色を望める。特に夕暮れ時や夜明け間近はひときわ美しい。

 
主ベッドは140センチ幅だが寝心地は悪い 床には余裕のスペースがある ベイシンコーナーには窓がある

奥の方には子供ベッドのコーナー テレビ台やクローゼットは部屋のスケールに合っていない サイドの窓から見る海

高くてまずいルームサービスの和朝食 ベイシン 独立したトイレ

 
シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル 920901 930625 950417 950625 970526 021129 050121 050128 050930 051129 060112 060121


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