2005.09.30.(金) |
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シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル Grande Room Sheraton Grade Tokyo Bay Hotel |
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楽-3 水辺で過ごす穏やかな時間 | |
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友人に誘われて、ディズニーシーに出掛けることになった。午前中に稽古を済ませ、朝からシーに行っている友人と昼過ぎに合流する約束。夕方からはシェラトングランデでミーティングの予定が入っていたので、そのまま泊まれるよう予約を入れた。今回、舞浜駅前にあるウェルカムセンターを初めて利用した。各オフィシャルホテル別にカウンターが設けられ、空港のチェックインカウンターのような雰囲気だ。そこでチェックインも可能だが、今回は荷物を預けるだけにした。すでにルームアサインは決まっているらしく、部屋番号が記載された預り証が渡され、荷物は客室に運んでおくと告げられた。
この日はとてもいい天候に恵まれ、テーマパークで遊ぶには絶好の日和だった。何度か訪れた中では最も人出が多く感じられ、中には1時間以上の行列が出来ているアトラクションもあった。ランチはS.S.コロンビアのダイニングルームで、オープン4周年記念コースを。船内の雰囲気を忠実に再現したインテリアや、クラシカルなコスチュームを身に着けたスタッフ、ピアノの生演奏など、さながら大航海中の客船での食事が体感できて楽しい。 シェラトングランデに着いたのは午後6時。スムーズにチェックインが済み、荷物は言っていた通り客室に運ばれていた。部屋は10階の改装済みルーム。オーシャンビューの36平米のタイプだ。改装したての頃はデラックスルームと呼ばれていたが、今ではグランデルームというらしい。 どこから見ても安っぽいとしか言いようのない部屋だ。140センチ幅ベッド2台のマットレスはフランスベッド製だが、薄っぺらい上に病院ベッドのような寝心地。デュベも薄く、軽い寝具を好む人にはいいかもしれない。自由にベッドの置き位置をずらせるよう、ベッドボードが長く設置されている。ナイトテーブルもないので、ベッドをピッタリと寄せることも可能だ。添い寝の子供がいる場合には便利だろう。ナイトランプ代わりにベッドボードの上にブラケットが設けられ、調光が可能。天井からのやけに明るい蛍光灯のシーリングも段階的に調光ができる。 テレビには新しいシステムが導入された。ビデオオンデマンド、ゲームは豊富なタイトルから選べて、ビデオ、ゲームそれぞれに2,000円かかるが選び放題。LANはテレビのところに設けられ、12時から翌日11時59分まで1,000円。11月の本格導入まではお試し期間ですべて無料だった。だが、音声にノイズが多いこと、操作の反応が遅くてイライラするなど、あまりいいことはない。 しかし、全体に漂うこの安っぽさの原因はなんだろう。平板な照明、色や柄がダサく質感の低いファブリックの影響が非常に大きい。新しい家具も、素材自体はそれほど酷くはないが、ホームセンターでも買えそうなセンスのないデザイン。浴室も、壁のタイルといいベイシンといい、あまりに軽々しい素材で造られているので、非日常感とは無縁の、安っぽい空間になってしまっている。アメニティなど、涙が出そうになるほど情けない。バブル期に高品質の材料を使って気合いを入れて造った豪華な客室を、いまの技術とセンスでさらに磨き上げるのではなく、ローコストの材料で置き換えて安っぽいスーパーマーケットのような客室に造り替えてしまっているのが、甚だ残念でならない。 だが、室内から目をそらし、窓際に佇んでひたすら海を眺める時間はくつろげる。天気が穏やかに晴れた日中なら最高だ。東京湾の静かな波と、その向こうに見える都心の高層ビルや遠く富士山までが手に取るように見える。その時間のためだけにでも、このホテルを訪れる価値はある。 ロビーやガーデンには、いつでも水音が響いている場所が散在している。滝や水の流れが、ゆったりとした開放感を演出し、東京湾の海の眺めが心をクールダウンしてくれる。ここは水際のリゾートだ。 ディナーには久しぶりに「ザ・サミット」を利用した。真鍮やどっしりした家具を多用した80年代のきらびやかなインテリアは、ソフトフォーカスの掛かった写真のように懐かしいムード。コースは11,550円から17,325円まで3種類。ミネラルウォーターはティナント577円、グラスワインは1,501円から。 料理は思っていたよりもずっとよく出来ていた。ただ一皿ごとの量が少なく、デギュスタシオン的。上品な見た目と、日本人好みの繊細な味わいが楽しめる。パンは何かで受賞した作品らしく、植木鉢に入った焼きたてを運んでくる。だが、おかわりは普通のバケットだった。 デザートは名物のパフェというのが出たが、名物というには個性がなくつまらない。カップル向けの甘い演出という感じか。仕事で使っているこのテーブルにとってはこっ恥ずかしいだけだった。また、説明がいちいち初心者向けで鬱陶しく感じた。この店でもピアノの生演奏があった。昼間、ディズニーシーのS.S.コロンビアでは、空気のように軽やかな演奏が耳に心地よかったが、ここでは乱暴かつラフで心無い演奏が耳障りだった。 |
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[シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル] 920901 930625 950417 950625 970526 021129 050121 050128 |
Y.K.