2005.08.15.(月) |
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東京ドームホテル Single Room Tokyo Dome Hotel |
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哀-1 長周期地震動 | |
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夜遅くにチェックインをし、アサインされた部屋は9階だった。それは客室のあるフロアのうち最も低層だ。前日のパークタワーでは8階にアサインされ、高層ホテルで連日低層階に泊まるというのも、ちょっと味気ないかと思ったが、地震が来たら逃げやすいしな、などとひとりごちて納得した。
部屋のカーテンを開けてみても、道を挟んだ低い雑居ビルが立ちはだかって視界は広がらない。目の前には屋外プールが見えるようだが、夜なので真っ暗だった。 翌朝は早い時間からプールが賑わっていた。子供達のはしゃぐ声が響き、それが盆の真っ只中であることを実感させる。出発の支度を整えて、窓から何気なくプールを見下ろした時、ホテル全体が大きく揺れた。低層階でもこれだけ揺れるのだから、高層階はもっとだろう。そう思いつつテレビを点けると、生放送中のニュースキャスターも、現在地震が発生していることを伝えていた。 揺れの強さは次第に収まっていったが、これまでに経験したことがないほど、長い時間に渡って緩やかに揺れ続けた。まるで大洋でクルーザーに揺られているような感覚だった。これは高層ビルの構造上の余韻かと思っていたが、どうやら長周期地震動というものだったらしい。 揺れてから直ぐ、室内には緊急放送が流れた。日本語、英語、韓国語、中国語の4カ国後で、建物が安全であることを主張していた。先程まで大賑わいだったプールは、いつのまにか避難が行われ無人に。さすがプールの監視を務める若者は行動が素早く適切だ。 7月の地震の際は、浦安ブライトンホテルで1時間以上もエレベータが動かなかった。ここもそんな状況になっているのかもしれないと思ったが、12時10分過ぎにエレベータホールへ向かうと、すでにエレベータは運転を再開していたが、まさに超満員の状態。数基やりすごしてやっと乗り込み、今度はフロントでチェックアウトの長蛇の列に並んだ。 今回の地震では不測の事態にはならなかったが、万が一の際には低層階の方がいいのかもしれない。平均的なはしご車は7階以上には届かない場合もあるという話を聞いたことがある。また、ロビー階にある客室では盗難の危険性が高いとか。そういう点では日本は安全性の高いホテルが多いが、いざという時にセルフサバイバルできるような構えは必要だ。 |
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[東京ドームホテル] 001118 020410 040108 040408 040630 040910 050120 050616 |
Y.K.