レジストレーションカードに電話番号とサインを書くだけで、チェックイン手続きが完了した。そして、「いつもありがとうございます」と一言。こうしたスムーズさがいつも提供されればいいのだが、今回が特別だったのかもしれない。
アサインされたのは、15階にあるシングルルーム。26平米あり、シングルとしてはゆとりのある客室だ。奥行きは標準のツインルームと同じなので、幅が狭いことになる。結構ウナギな部屋だ。ベッドは154センチ幅。ヘッド部分が建物の骨組みのくぼみに入っていて、空間を有効に活用できているだけでなく、インテリア的にも面白い効果がある。
デスクは独立し、無料のLANを備えている。アームチェアには鮮やかなファブリックが使われていたが、日に焼けて色褪せが著しい。テレビはベッドサイドのキャビネットに載っているが、ベッドから見るにはいささか角度が悪い。だが、部屋全体の使い勝手はなかなかだ。
バスルームはタイル張りのユニットバスで、バスタブ長さは150センチある。シャンプー類は壁掛けディスペンサーだが、その他に固形ソープやヘアーブラシなどを備える。タオルは3サイズが1枚ずつ用意される。
同じフロアに団体客が泊まっているらしく、ほとんどの客室が扉を半開きにした常態で、客たちはあちこちの客室を行き来しているようだった。中年グループだったが、修学旅行生よりも始末の悪い騒々しさだった。騒ぐ客も客だが、そんなグループに囲まれるような客室にアサインするホテルの神経こそが問題だ。
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