コンサートで会いましょう喜怒哀楽トップページへ20052004200320022001200019991998199719961995199419931992ホテル別インデックスレストラン別インデックス

2005.08.11.(木)

第一ホテル東京 Deluxe Twin Room
Dai-ichi Hotel Tokyo
喜-2 青く光る石
廊下の突き当たりにあるデラックスルーム入口
客室階廊下の一番奥に、デラックスルームとデラックスコーナールームが並んでいる。それらの扉は廊下から少し奥まったホワイエに向き合ってあり、その手前にはコネクティングで使用する際に役立つ、もう一枚の扉が設けられている。今回利用したのはデラックスルーム。デラックスコーナールームは以前に利用したことがあるが、デラックスルームは初めてだった。

面積は36平米。標準的なスーペリアルームが32平米であることを考えると、その差はわずか4平米と少ない。だが、デラックスルーム内で実感する広さの差はそれ以上だ。そして、広さ以上に違うのがインテリアの質感である。レリーフなどのデコレーションを施した壁は、高級スイート並みに手が込んでおり、家具や備品のどれを取っても、上質なものを集めていることがわかる。また、壁の照明やハロゲンのダウンライトなど、光による効果が高く、コントロール性にも優れているため、一層ゴージャスに見える。

このホテルで毎度残念なのはベッドカバーを掛けずに仕上げてしまうことだ。これほど立派にできている客室ならば尚のこと。クローゼットにあったベッドカバーを取り出して、自分でベッドメイクを行ったが、その結果、雰囲気はぐんとよくなった。ドレッシーに造られたこの部屋に、むき出しのベッドは似合わない。

バスルームへは、ベッドの足元にある扉からアクセスする。バスタブは窓際に設けられ、景観を楽しむにはバスタブと窓との間に少々距離があるのだが、たっぷりと自然光が差し込むだけでも気持ちがいい。全体に大理石を使ったゴージャスな造りもいい。また、バスタブの周囲には、日中だと太陽光を受けてブルーに輝く石を使っており、その神秘的な色合いも興味深かった。

広々としたバスルームだが、シャワーブースはない。また、シャワーヘッドとカランの位置関係が悪く、シャワーを使うと、おのずとバスタブの周囲が水浸しになり、すぐ脇に迫るベイシンの木部も濡れてしまう。その結果、木部が朽ちてきたり、バスタブ周囲のコーナー部分がカビてしまったりと、メンテナンスに手間が掛かる状況を生み出すことになっている。

それでも、稼働率がさほど高くないのだろう。全体的には良好な状態を保っており、とても居心地のよい客室だった。モダンで華のない客室ばかりが増えた今、こうしたデコラティブな客室にこそ個性が感じられる。

クラシカルな室内 質感の高いインテリア

家具やファブリックも立派だ ベイシン

窓際に配したバスタブ 豊富に揃うアメニティ

[第一ホテル東京] 930626 990704 990804 000716 010103 010819 010929 020331 021027 021110 030721 030915 031225 040214 050227 050718

Y.K.