2003年12月25日 |
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第一ホテル東京 Moderate Room | |
哀-3 レクイエム | |
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年の瀬だからか知らないが、第一ホテル東京の地下駐車場は満車だった。駐車場入口には「空車」の表示が出ているのに、地下に降りたところで係員が近寄ってきて、隣のビルに駐車するよう案内された。ハリウッド映画の悪役のように、あごを突き出してだらしなく歩く姿を、どうしてだれも正してやらないのだろう。ホテルの一員としてみっともないことこの上ない。
チェックインを担当したのも、いつぞやの感じが悪い係だった。客室がまだ仕上がっていないので、その辺に座って待つようにと言われ、どのくらい時間がかかるかを尋ね返しても、よくわからないとのこと。すぐに案内できる部屋はないのか聞いても、予約したタイプで案内できる部屋はないと、人を見下すような態度と口調は変わらなかった。 こうしてやり取りをしてると、彼は自分の態度が失礼なものだという自覚がないのではないかと思えてきた。自分ではホテルマンらしく普通に話しているつもりかもしれない。そばで見ている仕事仲間は、どうして指摘してやらないのだろう。つっけんどんではフロント係など務まらない。 5分後に仕上がった客室は、よほど清掃を急いだのか、バスタブの内側には垢がこびりつき、アメニティはどれもそっぽを向いてだらしなかった。若いスタッフの純朴さには毎度救われるが、多くの従業員は言葉遣いも立ち居振る舞いもできていない。電話口でゲストを〜さん呼ばわりしたり、客の目の前で「待ってもらえば?」などと平気で言う駐車場係など、品位に欠ける。 館内も満車の割りには閑散としていた。しんとした空気の中、大理石のロビーを歩くと、自分の足音が気になるほど静かだった。木肌をいかした温かみのあるインテリアなはずなのに、レクイエムが聞こえてきそうな寒々しさを感じる。 |
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[第一ホテル東京] 930626 990704 990804 000716 010103 010819 010929 020331 021027 021110 030721 030915 |
Y.K.