スロースタイルジム |
2007.09.19(水)
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ザ・プリンス さくらタワー東京 Twin Room | |
The Prince Sakura Tower Tokyo |
楽-3
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2007年4月1日のプリンス再編を機に、高輪プリンスホテルさくらタワーの名称が、ザ・プリンス さくらタワー東京となった。再編にあたっては、プリンスの最高級ホテル4軒のみがザ・プリンスと呼ばれることになり、さくらタワーもその内の1軒に選ばれたというわけだ。都内でも有数の広さを誇る客室と、旅館のような細やかなサービスが、ザ・プリンスを名乗るに値すると判断されたのだろう。
同じ敷地内にある高輪と新高輪の両プリンスホテルはグランドプリンスのカテゴリーとなり、庭園を共有し遊歩道で結ばれた3軒のホテルは揃ってプリンスの高級ブランドとして区分けされた。さくらタワーは元々高輪プリンスホテルの別館的な位置づけだったが、今回の区分けでより独立性を打ち出すのかと思いきや、その点はこれまでとさほど変わっていない様子。 しかし、高輪、新高輪は大規模な改装を通じて、グランドプリンスとしての新しいイメージを明確に打ち出しつつある。では、さくらタワーはどうなのか。ザ・プリンスになって初めての滞在を通じ、その変化を実感してみることにした。 チェックインはこれまで通り、ロビーにあるレセプションラウンジで、ソファに腰掛けながら、ゆったりと行なわれた。よそでスピーディかつ無駄のないサービスに慣れていると、このサービスがひどくのんべんだらりと感じられ、手続きが終わろうとする頃には、ちょっとした苛立ちさえ湧き上がってくる。気が短い人には向いていないホテルだ。 このままラウンジでウェルカムドリンクをもらって一息ついてから部屋に向かうことも出来るが、それよりは早く部屋に入りたかったので、勧められたウェルカムドリンクは断わった。代わりにドリンクチケットを渡してくれるのはこれまで通りだが、以前は高輪や新高輪でも使えたのに、今ではさくらタワー内でしか使えないようになった。この辺が独立性の表現なのだろうか。 客室に劇的な変化はないが、マットレスと寝具が新調され、眠りの質は格段に向上した。270センチの天井まで迫る大きな窓があり、窓際にはゆったりとしたソファセットやワイドなライティングデスクを配置し、ちょっとしたジュニアスイート的な雰囲気もある。しみじみ見ると、家具をはじめとしたインテリアには、細かい意匠があちこちに見られ、随分と凝っているだけでなく、作り手のまごころまでが滲み出ている。だが、その立派さをかき消すほどの垢抜けないコーディネートになってしまっているのが残念。 ザ・プリンスになって、ターンダウンを実施するようになり、枕元にはエビアンとチョコレートが用意される。約6.5平米の快適なバスルームは、ブロアバスや独立したシャワーブースを備えているが、アメニティはアロマエッセシリーズで、新高輪や高輪の高層階仕様よりもワンランク下がる。一部客室では上質なアメニティとリネン類を使用しているらしい。 リラクゼーションフロアにオープンしたスロースタイルジムは、ホテルジムとしては利用料が高すぎると感じていた。優秀なパーソナルトレーナー集団が指導してくれるらしいが、メンバーになって通い詰めるならともかく、滞在中の臨時利用の身ではそれを使いこなすことは難しい。 また、このホテルの客層と、ジムのコンセプトとが掛け離れているので、繁盛させるのは難しいのではないかと思う。利用料が高額で、パーソナルレッスン代は別料金。しかも隣接するジャクージバスの利用料も別途必要というシステムでは、使う気になれない。最近になって、少しでも客に体験してもらおうと、手頃なトライアル料金を設定したが、それでもなお、ジムはいつでもガラガラだ。 チェックアウトの対応はとても感じがよかった。丁寧で笑顔に溢れていた。そして、見送りはフロント前までではなく、玄関を出て、車寄せのところまでしっかりサポートしてくれた。また来ようという気持ちになった。 |
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ザ・プリンス さくらタワー東京 | 990123 020316 030427 031227 040109 040827 |
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