夜遅くに到着したので、ラウンジでウェルカムドリンクを飲みながら座ってチェックインをすることはできなかった。そのシステム自体にはあまり価値を感じていないので構わなかったのだが、代わりにウェルカムドリンクチケットをくれた。同室のゲストが別々に到着する場合にも、同じようにチケットを出してくれるそうだ。チケットはさくらタワーだけでなく、高輪、新高輪の飲食店で使えるので、利用価値は高い。
さくらタワーのサービスは、訪れる度に向上しているように感じられる。昔は、やもすれば意地が悪い上に気が利かないという印象だったが、最近は深夜になっても、キリッとして笑顔を絶やさず、品のいいサービスをしている。ある意味、もっともプリンスらしくない、若さの光るサービス体制が出来上がりつつあるようだ。
客室は最上階の奥まったダブルルーム。オークラから来ても見劣りすることのないクラス感のあるインテリアだ。テイストはともかくとして、立派であることは認めなければならない。そして、個性が光っているという点でも評価すべき客室だ。天井の高さ、窓の大きさ、室内のゆとり、どれを取っても申し分ないのだが、果たしてプリンスホテルにとって、このホテルが成功なのかは疑わしい。
ウェルカムドリンク券は、チェックアウト後に新高輪プリンスホテルのロビーラウンジで使った。プールを見下ろすゆったりとした席でコーヒーを注文。テーブルのポップスタンドにジャンボプリンの案内があり、とても美味しそうだったので追加した。手作り風の懐かしい味だった。
|