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2002年11月21日

ホテルオークラ Superior Room
哀-1 名残惜しいインテリア
クラシカルな家具が揃った室内

別館の3階は、改装が進んだオークラでも残り少ない、昔の面影を残す未改装のフロアだ。ペントハウスを除いて、現存する最も古いタイプの客室にもかかわらず、室内の雰囲気は少しも古臭くない。ローズピンクのコントラストだけでコーディネートされ、明るい中にもやさしい印象がある。家具はすべて白木。特に目を引くのは、窓際に置かれた六角形のテーブルだ。それをはさむように、どっしりとした肘掛け椅子がふたつ配置されている。

デスクや引き出しは、直線をモチーフにデザインされ、存在感があって高級感もある。まだまだ現役で使えそうなこれらの家具をお払い箱にして、なぜ全館の改装に着手したのか理解しにくい。ファブリックやテレビを新しくすれば、まだしばらくはこのテイストで勝負できたように思う。この客室も、近いうちに改装に着手され、消え去ってしまうだろう。オークラの中では条件の悪い別館低層階の客室ではあったが、古いインテリアの客室に滞在できて、いい記念になった。

バスルームは改装済みの客室とほとんど変わりない。高層階だとアメニティはトレーに並べられているが、低層階ではカゴに入っている。この違いには、いったいどのような意味があるのだろうか。アメニティの内容にもたいした差はなく、バスローブも備えている。ただ、いつもは用意されている使い捨てのタオル地スリッパは見つけることができなかった。

ベッドカバーも珍しい色合い テーブルは六角形

かごに入ったアメニティ バスルーム

[ホテルオークラ] 960915 981114 990807 990814 990906 991018 991030 000415 000503 000609 011103 011216 020601 020711 020724 020730 021013 021109

Y.K.