2002年10月13日
ホテルオークラ Standard Room 哀-1 デコレーション 本館の6階は、客室改装工事の中では、最も初期に完成したフロアのひとつなので、随分と力んだ様子が伺える。よく言えば個性的、悪く言えばケバい内装は、抑えたテイストが好みの人には耐え難いものだろう。しかも、初期の改装では、利用客の便宜を無視した設備(例えばデスクのライトがルームライトと連動しており、デスクだけ明るくすることができないなど)も少なくない。客室だけでなく、廊下も含めてとにかくデコレーションが多く、長く滞在するほどに疲れてしまいそうな雰囲気だ。
33平米のスタンダードルームには110センチ幅のベッドが2台並び、窓際に2脚のアームチェアと、スタンドと一体化したラウンドテーブルが置かれている。それでほぼ目一杯。ヘッドボードの上には派手な額が飾られ、壁紙も賑やかな印象だ。デスクやキャビネットも曲線が多用され、鏡面仕上げのステンレスに半球が打ち込まれた装飾がひときわ目立っている。バスルームは石張りでシャワーブースを備える。バスルームそのものがさほど広くないので、窮屈な印象は否めない。
昨年末までは、以前にリクエストした追加のタオルなどが、チェックイン時には用意されており、リピーターとして認識されているという実感があったが、2002年になってぱったりとなくなってしまった。過去のデータを消失したか、そうしたサービスが面倒になったか、理由は知らないが、かつてよりは大切にされていないという捉え方もできる。
また、最近はベルアテンダントやフロントのサービスから、オークラらしさが消えつつある。その辺の中堅ホテルと変わらないレベルになった。かつてから役立たずだったアシスタントマネージャーたちは、いよいよもって無意味な存在になっているような気がする。彼らは特定のゲストや地位の高い人たちには腰が低い。それはそれで構わないが、今日初めて訪れたゲストにとっても強い味方であるべきだと思う。
加えて言うならば、後から続く若いスタッフたちにとって、模範でありあり、憧れであるべきだ。ホテルマンも車同様、2年ごとに車検みたいなことをしたらどうだろう。能力やサービスレベルが規定に満たなければ現場に出られないようにしたら、もう少しマシになるかもしれない。
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Y.K.