2002年7月11日
ホテルオークラ Superior Room 楽-2 Color of Japanesque この夜もオークラは静かだった。ロビーにはそれなりに人がいて、レストランも賑わっているのだが、時間そのものがゆっくりと流れているかのような静けさは崩れることがない。これがオークラならではの空気だ。キリッとしたベルマンに案内された客室は、別館高層階のダブルルームだった。改装が済んでおり、本館と同じようなテイストに仕上がっている。エレベータホールの正面にある客室だからか、入口の位置が客室のサイドにあって、廊下やエレベータホールから直接室内が見えないようになっているのが特徴だ。
ファブリックや壁紙には日本的な色調を積極的に用いて、洋のしつらえに和のテイストを見事に調和させている。広いライティングデスクは前面がアールをえがき、多数の引き出しがあって使いやすい。チェックインの度に専用番号が割り振られる直通のインルームファックスや、1日1,500円で利用できるLAN接続やインターネットテレビが用意されている。以前は一括でしか操作できなかった照明が、それぞれ独立してオン・オフできるようになった。
バスルームには大きな変化はないが、明るく使いやすい。この客室に限っては、バスタブ奥のスペースが少なく、サッシと壁にはさまれると、やや窮屈な感じがした。タオルはいずれも状態がよく、古く黒ずんだものは使っていない。ほとんどが新品に近い肌触りで実に軽やかで心地よい使用感だ。ナイトランプには光が室内に広がりにくいシェードを使っている。広いクロゼットやたっぷりの収納スペースなど、長い滞在にも便利に造られている。
[ホテルオークラ] 960915 981114 990807 990814 990906 991018 991030 000415 000503 000609 011103 011216 020601
Y.K.