ロイヤルパーク汐留タワー Business Double Room
Royal Park Shiodome Tower
2008.10.11(土)
東京都港区
喜-2

ロビー上のブリッジ
 
勉強部屋 この日は都内のホテルが混雑しており、1週間前の時点でどこも満室で、空室があっても割高なものしか残っていなかった。その中ではロイヤルパーク汐留タワーが比較的手頃だったので予約しておいたのだが、当日の朝になって予約サイトを見ると、当日限定のプランが売りに出されており、そちらの方がリーズナブルだったので、予約を入れ直した。オンライン上で前の予約をキャンセルする際、キャンセル料の金額がでかでかと赤字で表示され、心臓に悪いほどの緊張感を煽り立てたが、実際にそれが請求されることはなかった。

新しく入れ直した予約は、「部屋タイプおまかせ」のプラン。チェックイン時までどの部屋がアサインされるかわからないし、リクエストすることも出来ないのだが、どんな部屋になるのか、クジを引くようなワクワク感もある。もちろん、クジのようにガッカリ感が待っていることもかなりの確率であるわけだが。

到着はスムーズだった。車寄せで預けた荷物は後ほど届けられるとのことで、預かりのタグを受け取り、身軽にフロントへと向かった。チェックインも迅速に済んだが、その時点ではどんな部屋かは聞かされなかった。エレベータホールを降りて、アサインされた部屋を探すと、そこは裏側の列のひとつであることがすぐにわかった。

ああ、狭くて眺めの悪い部屋だ。クジはどちらかというとハズレの部類だが、初めて利用するタイプだからいいか。そう思いながら扉を開けると、思っていたのとは違うレイアウトの部屋だった。しかも、思っていたより広い。これは大当たりとまではいかないが、ハズレではないかも。ちょっと嬉しくなった。ちょうどチャイムが鳴って、車寄せで預けた荷物が届けられた。到着から5分以内。合格だ。

部屋は横に広く、2面の窓を持っている。窓の向こうには日本テレビのビルが間近に迫り、視界は狭いが、ある意味都会的な景観である。すぐさま、デスクに設置されたパソコンを使って、この部屋について検索してみた。ここは30平米のビジネスダブルらしい。居室は大型のデスクユニットを境に大きく二分され、手前がデスクを中心としたワーキングエリア、奥がベッドのある寛ぎのスペースになっている。

ワーキングエリア側の壁面には収納キャビネットがあり、そこにはティーセット、電子レンジ、フリーザー付きの冷蔵庫が設置されている。デスクは窓を背にして座るようにレザー張りのオフィスチェアが置かれ、棚付きでL字型のワイドデスクにはプリンタやステーショナリーなども用意してある。何か集中して作業をするには理想的な環境で、ビジネスだけでなく受験での宿泊にも向いているように思う。

ベッドは160×203センチサイズで、9インチ厚のマットレスを使っている。寝具はカバーと一体になったものだが、清潔感に不足はなかった。以前はクッションやベッドスローを添えて華やかさを演出していたが、少なくともこの部屋からはそれらが撤去され、ややさっぱりし過ぎて寂しい印象がある。ベッド脇の窓際にはマッサージチェアとコーヒーテーブルを、デスク棚の背面には26インチ液晶テレビと、DVD/VHSプレイヤーを設置している。

クローゼットは入口とバスルームの間に据えたが、それほど大きいものではなく、長期滞在を意識した客室の割には、衣類の収納スペースに不足が感じられる。照明はダウンライトがメインだが、ナイトランプやペンダントなど、シンプルながらも、個性のあるデザインの照明器具を採用している。それはいいのだが、梁の多い客室内で、天井からのダウンライトに頼ると陰が出来てしまうのと、暗すぎる部分が生じてしまう。バランスのよい照明プランは難しいようだ。

バスルームは洗い場付きのウェットエリアと、ベイシンのあるドライエリアが並んでおり、合わせて5平米弱の面積を確保している。シャワーやカランの水圧は強力で気持ちがいいが、タオルに複数の頭髪が絡まっていたり、あちこちに埃が積もっているなど、清掃状況は不十分だった。

また、使い捨てのスリッパは、かなりコストダウンしたと見え、薄っぺらになった。それだけならいいが、縫製が粗雑で、ビニール糸の端が突き出しており、それが足の裏に刺さって痛い。これもキラースリッパの同系種だろう。

トイレは入り口の脇に独立して設けられているが、トイレ個室内にベイシンはない。トイレを出て手を洗うには、入り口とクローゼットを横切ってベイシンまで行かねばならず、わずか数メートルのこととはいえ面倒だった。また、居室には引き戸の内扉が設けられているが、バスルームには扉がない。ウェットエリアの仕切りはガラスのスイングドアなので、やや落ち着かないと感じる人もいるのではないかと思われる。

2名でも使えるようにはなっているが、ここは基本的に一人こもって何かに没頭するための避難所である。

 
ベッド デスク越しにベッドを見る ベッド側から室内を見る

ワーキングスペース 引き出しのステーショナリー スタンドの傘には埃が付着している

キャビネット内のティーセット 電子レンジ フリーザー付き冷蔵庫

マッサージチェア ホワイエと居室の間にはスライドドアがある クローゼット

トイレは入口脇 クローゼットとバスルームが並ぶ ベイシンのミラーは丸型

ベイシンはボウル型 アメニティ バスルーム

客室階エレベータホール ロビーラウンジを見下ろす 窓から見る夜景

エントランスのひとつ エントランスのひとつ 外観

 ロイヤルパーク汐留タワー(公式サイト)
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