埃吹雪
2007.07.14(土)
ロイヤルパーク汐留タワー Tower Suite
Royal Park Shiodome Tower
哀-3

ベッド この日、台風が九州に上陸し、その影響で東京でも非常に激しい雨が降った。台風の進路によっては、関東地方に上陸する可能性があるらしく、TVニュースでは繰り返し警戒を呼びかけていた。そんな中、予定通りにロイヤルパーク汐留タワーに向かった。エントランスから館内に入り、ロビー階へと向かうエレベータのボタンを押した。

だが、エレベータはなかなか来ない。いつもこうだ。3基もあるのに、いつも長時間待たされる。少々苛立ちながらフロントに向かったが、チェックインの対応は丁寧で気持ちのよいものだった。「お部屋まで係がご案内いたします」と申し出があったが、それは辞退して客室へと向かった。

今回の部屋は最上階タワーフロアにあるスイート。このホテルにスイートは2室あり、いずれも面積は77平米だが、ベッドタイプがツインかダブルかの違いがあって、ツインの方が用意された。入口を入ると、左側にゲスト用トイレ、正面にクローゼットがあり、右に向かうとリビングへと通じている。

だが、最初に目に入るのはリビングの全景ではなく、ライティングデスク。そのデスクが入口方向を向いて置かれており、デスクにはPCのディスプレイが載っているので、最初に見えるのが雑然としたデスクとディスプレイの背面ということになり、あまりいい印象ではなかった。

リビングルームには、このデスクの他に、丸いダイニングテーブルとそれを囲む4つのアームチェア、ソファセット、ウェットのミニバーがある。ソファはベッドにもなるタイプで、ソファセットに添えられたアームチェアも、ダイニングセットのと同じという芸の無さにはガッカリ。並んだ2面の窓の手前にはオブジェが飾ってあり、窓のカーテンを操作する妨げになっている。オブジェを置くなら、なぜカーテンを電動にしなかったのか不思議だ。

ミニバーにはコーヒーメーカーも備わっているが、コーヒーは有料。テレビは30インチで、壁掛けになっているため、観られる場所が限られている。デスクにはPCの他に、FAX兼プリンタも備わっているが、メモ用紙やペンといった基本的なアイテムは置いていないなど、変な感じ。天井高が320センチと高いのはいい。

ベッドルームとの仕切りは、磨りガラスのスライドドア。それらを全開にすると結構一体感が得られるのはいいが、このドアのガラス部分は手垢で著しく汚れていた。それだけでなく、部屋中の壁紙やガラスに油膜が張っていて、気持ちが悪い。

ベッドルームにも2面の窓があるが、それぞれ違う方角を向いており、2台の120センチ幅シモンズベッドが、一方の窓に頭を向けて配されている。真っ赤なコンフォーターケースが印象的だが、ベッドメイクは下手。ベッドスカートはひん曲がったりめくれ上がったりしているし、シーツにもシワが寄っている。

その他、マッサージチェア、32インチ液晶テレビ、DVDプレイヤーがあり、ベッドルームクローゼットには、アイロンセットとズボンプレッサーも用意されている。また、ベッドルーム、リビングルームそれぞれに空気清浄機も備える。照明は白熱色でまとめているが、調光できるのはナイトランプのみと、雰囲気はコントロールしにくい。

バスルームはコーナーデラックスルームと同等だ。窓に向いたベイシンには大きな円形のミラーを備え、窓には木製のブラインドが下がるが、これを引き上げたら、恐ろしいほどの埃が宙を舞った。気分は紅白の北島三郎。紙吹雪ならぬ埃吹雪だ。こんなに清掃しにくいものをなぜ採用するのか感覚を疑う。清掃係も気の毒だが、清潔な客室を提供するのはホテルの使命なのだから、きちんとキレイに保ってもらわなければならない。

ロイヤルパークと言えば、帝国ホテルと比べても優劣付けられないほど清掃状況の素晴らしいホテルだったのに、ここまで落ちぶれたとは情けない。この汚さは、赤坂のANAインターコンに通じるものがある。アメニティも以前よりケチになったし、タオルのたたみ方もだらしがない。

そして、高いくせにコンビニの弁当みたいな品をデリバリーと称してルームサービスするなど、客をバカにしている。というか、これでバカにされていると思わないのなら、客の方もどうかしている。ホテルの厨房で責任を持って調理したものを、心を込めて部屋に運んでこそルームサービスだ。

レストランでの朝食は6:30からサービスされる。店に行くと、係が案内するのでここで待つようにという内容の立て看板が、入口の中央に置いてあった。それに従って看板の前で待っていたが、いつになっても係は来ない。しびれを切らせて店内に進むと、やっと係が気付いた。いったい何のための看板なのか。テーブルが狭く、あまり居心地のよい店ではないが、料理の質はいいし、バラエティも豊富だ。サービスは丁寧なつもりらしいが、態度にはふてぶてしさが感じられる。いくら作り笑顔を浮かべても、皿を粗雑に扱ったり、客が歩く通路を塞いで立ったりと、その振る舞いは無粋だった。

 
リビング全景 ダイニングテーブルは円形 ソファセット

入口脇のライティングデスク デスクの向うが入口 ベッドルームのクローゼット内

ベッドルームからリビングを見る ベッドルーム ベッドは窓を背にしている

窓に面したベイシン ベイシンの前 アメニティ

バスタブは長いが頭がつかえる バスタブの脇は洗い場 宿泊客用フィットネスジム

 
ロイヤルパーク汐留タワー 030701 030718 040102 040106 060113


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