今回は26階の部屋がアサインされた。客室のあるフロアとしては最も低層階で、フロアの3分の1は、プライベートダイニングルームなど、客室ではない施設に当てられている。アロマテラピーサロンもこの階に位置しており、エレベータホールに降り立つと、思わず深呼吸をしたくなるほどいい香りが漂っている。

だが、客室は廊下とは対照的にタバコの臭いがきつかった。更に、ざっと室内を見回しただけでも、テーブルやデスクの上が汚れていたり、カーペットに細かいゴミが落ちていたりと、清掃が不十分であることが感じられた。まだベルアテンダントが部屋にいる間だったので、よほどルームチェンジを申し出ようかと思ったが、急いですることがあって時間を取られたくなかったため、このまま我慢することにした。

すでに見慣れた客室だが、適度にカジュアルで、全体の雰囲気は悪くない。ベッド幅が110センチなのは、この広さなら仕方がない。だが、長さが190センチ程しかないのはどうなのだろう。外国人客の姿も多く見かけるが、ちょっと背丈のある人だと、足がはみ出してしまうかもしれない。天井高は260センチと標準的だが、全体で20平米程度というコンパクトサイズは、やっぱり小柄な人向けだ。

ロビー階にある小さなホテルショップで、ちょっとした買い物をした。目立たない店なので見逃しがちだが、THANNのバスアメニティや、モニックウェラーのアクセサリーなど、気の利いたものがセレクトされているので、ここに来たら必ず立ち寄ることにしている。購入したのは人への贈り物なので、簡単に包装を頼んだところ、それに20分以上掛かった。そして会計にも更に20分を要した。そばにいたデューティーマネジャーに、いったいどうなっているのかと聞くと、対応したのが新人だからだと言う。新人の中でも、ド新人だったらしいが、要領が悪いにしても程がある。その間、周りに何人もいた先輩スタッフはまったくフォローせず。客に物を売ることと新人の経験との優先順位を勘違いしてはいないか。