東京全日空ホテルでは、段階的に客室の改装を行ってきたが、ニュープレミアフロアの誕生で、全客室の改装が完了した。それに伴い、フロア名称の変更が行われ、これまでのプレミアフロアが一般客室に、プレミアアッパーフロアがアッパーフロアに、そしてニュープレミアフロアはプレミアフロアと呼ばれることになった。
今回利用したのは、29階にある28平米のダブルルーム。インテリアの系統は他のフロアに順ずるが、ヘッドボードを白くしたり、より白っぽい木材を使うなどした中に、椅子や壁に掛かるアートにはブルーを用いることで、より明るくシャープな印象の客室に仕上がった。天井や壁紙にも変化が感じられる工夫を施し、効果をあげている。
エントランス付近は濃い木目調で統一し、高級感を演出した。他の客室同様、全体的に照明効果が高いだけでなく、個々にON/OFFが可能でコントロールしやすい。160センチ幅のベッドはシモンズ製で、清潔なデュベカバーと共に、快適な眠りを提供する。アーチ状のデスクや、ソファを置いてもまだゆとりがあり、28平米にしては広々感じられる。
バスルームは一般客室と同様、ベイシンとその上の照明のみリニューアルした。アメニティは「ラテデュール」を用意し、室内に観葉植物を置いたり、LANを無料にするなど、エグゼクティブフロアに順ずるクオリティだ。アッパーフロアや一般客室の改装で、成功した部分と失敗した部分から学んだことが、このプレミアフロアに活かされており、完成度は高い。また、アッパーフロアとの料金差は1,155円なので、利用価値も高い客室だ。
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