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ホテル別インデックス
レストラン別インデックス
2002年7月21日 夜
ロイヤルパークホテル フレンチレストラン「パラッツォ」
喜-3 美意識で感じるサービス
親しい友人たちとの食事にこの店を選ぶのは久しぶりだった。仲間で過ごす場合は、もっと気軽で手頃な店を使うことが多いからだ。日曜日の夜、店の中は比較的静かだった。照明がおさえられ、天井からの細いスポットとともに、キャンドルライトがテーブルを浮かび上がらせるように照らしている。小ぶりなシャンデリアや数々のオブジェが、淡いカラーの店内を彩っており、フレンチレストランらしい洗練された雰囲気を作り出している。毎度思うことだが、開業から時間が経っても、飽きないし色あせないインテリアに、深い安心感を覚える。

そして、その安心感をさらに高めているのは、サービス陣のチームワークだ。最近のホテルレストランでは、街なかのレストランや外資系ホテルの影響を多分に受け、より自由なスタイルのくだけたサービスが主流になってきた。それは身近でフランクな好印象と感じ取れる場合もあるが、改まった席でのサービスや、料理人が腕によりを掛けたスペシャリテを一層輝かせるには、役不足であることも少なくない。

なにも形式的なサービスが好ましいとは思わないが、そうしたサービススタイルの経験なしに、洗練を極めることが可能な人材は、かなり限られることだろう。サービスの洗練は、細かいところに現れてくる。注文を受ける時の視線、テーブルに呼ばれた時に反応の仕方、グラスや皿を持つ指先の格好、誰も見ていないと思われる時の立ち姿など、業務の本質とはいささか異なる点で浮き彫りになるのだ。車にとって性能と同時にデザインが非常に重要であるように、サービスにもスキルとは別にゲストの美意識に強烈に訴えかける要素が必要だと思う。

この店のサービスは、それほど色気のあるものではないが、堅実、誠実、確実とたわわに実がなっている。スタイルを重んじながらも、くつろいだ感じと緊張感のバランスが保てており、非常に秀逸なチームだと思う。このクオリティがマネージャー不在の時でも保たれていることを祈りたい。

料理は次第にシンプルになりつつあるが、素材を引き立てる意味では賢明な選択だろう。4人がそれぞれに違った料理を注文したので、調理場はいささか狼狽したかもしれないが、いずれも見事な出来栄えで提供された。デザートのスフレには、いくつかのフレーバーが用意されており、形も軽やかさも申し分なく、自慢料理のひとつに相応しい。この店に来たらぜひとも食べたい一皿だ。

[ロイヤルパークホテル] 920608 950502 950604 990327 990808 000809 010125 010713

Y.K.