不思議な気配
2007.11.13(火)
ヒルトン東京ベイ Tower Suite
Hilton Tokyo Bay
哀-2

窓からの眺め 馴染みのホテルでそっけなくされると、本当にガッカリする。この日も、チェックインのためにいつも通りアシスタントマネジャーデスクに向かった。そこに座っているマネジャーは初めて見る顔だった。イスに座るとまず名前を聞かれた。いつもなら名前を尋ねられることなどまずありえないのだが、初対面なのだから仕方がないと思いつつも、少々不機嫌そうな答え方をした。

すると今度は「メンバー様ですか?」と、まるで此処に座って手続きするのが場違いであるかのようなニュアンスで聞いてきた。少しの迷いもなくまっすぐこのデスクに向かってくる客は、いつも此処で手続きしているのだと考えるのが自然なのに、野暮なことを聞くものだ。逆に「此処に座っているはずの面子の顔は一通り知っているつもりだが、あなたの顔は見たことがない。あれこれ尋ねる前に自己紹介くらいしてもらいたいものだ」と問いかけると、それまでに比べて態度が随分と軟化した。

こんな時に限って、ホテルの失態は重なる。今度は予約が見つからない。マネジャーは慌てて部屋を探したが、希望する条件に合わない部屋ばかりだ。結局、用意されたのは9階のスイート。禁煙室が希望だったが、喫煙室しか空きがなく、我慢することにした。

マネジャーは「お待たせして申し訳ございませんでした」としきりに詫びていたが、部屋に向かう段になっても、ベルを呼ぶでもないし、自ら案内する気もない様子。言葉にはしなかったが、「この荷物は誰が運ぶのか」という素振りを見せると、やっとそれに気付いて、マネジャーが自ら部屋に案内した。室内はかなり臭いし、周囲の部屋も賑やか。もう一度脱臭してもらうことにして、夕食に出掛けることにした。

「アチェンド」では丁寧なサービスで迎えられた。ひとりでのディナーなので軽く済ませるつもりだったが、フレンドリーな係がプロモーション中のコースを熱心に勧めるので、それを注文。10,000円のグルマンディーズコースは、この店にしては高価である。それぞれのポーションは少なめで、盛り付けに工夫があって見た目に楽しいが、味はよく言ってフツウ。宴会料理の延長のような印象が否めない。

最悪なのはデザートだ。業務用の安物アイスクリームにマロンペーストをちょっと絞っただけで、10,000円コースの締めくくりとはバカにしている。しかも、デザートを出したら、すぐさま伝票をテーブルに置くというのも、まるでファミレスのようで感心しない。この地域に「値段相応」を求めても無駄なのかもしれないが、あまり調子に乗らないでほしいものだ。

今回は滞在中に奇妙な体験をした。客室からロビーへ向かう時のこと。9階からエレベータに乗ったのだが、すでに先客がいて、ロビー階のボタンは点灯していた。途中7階に停止した。扉が開いたが、エレベータホールに人の姿はない。だが、なんとなく人の気配が感じられ、無意識のうちに一歩後退して人の乗れるスペースを空けてしまった。先客も同様のことをしていた。結局誰も乗らずエレベータの扉は閉じたが、なぜか6階のボタンが自然に点灯した。ほどなく6階で扉が開き、誰も降りないのに、フワッと気配だけが・・・

 
スイートのリビング リビングのソファからデスクを見る 家具はどれもどっしりしている

ベッドルーム ベッドはキングサイズ ベッド脇のオットマン付ソファ

夜のリビング ケースに入った鳥の置物 夜のベッドルーム

クローゼット前 ベイシン バスタブ

エグゼクティブラウンジからの眺め エグゼクティブラウンジ エグゼクティブラウンジの朝食

 
ヒルトン東京ベイ 920320 040520 050313 050415 050525 050708 051015 060420 060518 060604 060701 061206 070120 070418 070526 071104


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