YKsonic Web | home | concert | kidoairaku>2011 | blog | gallery | profile | contact | |
風雅の宿 長生館 Twin Room | |
Choseikan | 2010.03.16(水) |
新潟県阿賀野市 | 喜-3 |
ARCHIVES ・ 1992 |
旅館のツインルーム 三月も半ば、村杉温泉はまだ深い雪に閉ざされていた。自慢の庭園をのぞむロビーラウンジには、ウッドテラスが設けられており、その先にある庭を自由に散策できるよう、下駄が用意されているのだが、高く積もった雪の中に歩み出ようという人はいないようだ。ただガラス越しに眺めるばかりだが、雪国のありのままの姿は、辛抱の重みを語り掛けている。 エントランスロビーでは、色鮮やかな繭玉やふなせんべいを吊るしただんご木が、訪れる人々を歓迎している。これは山形県の郷土伝統かと思っていたが、ここ新潟でも広く行われているらしい。 さて、今回は改装が済んだばかりの滝見亭客室を利用することができた。滝見亭は本館から貴賓室へ至る通路の途中にあるわずか数室の棟だが、その名の通り、庭園にある滝と湧き水で満たされた清らかな池をのぞむことができる。 かつてはトイレなしバスなしの不便な客室だったが、改装によりシャワーとトイレが備わり、格段に便利になった。 滝見亭客室のうち、最も狭い1室だけがベッドを置いた部屋になった。旅館ニーズの多様化への対応が狙いらしい。一見すると一般ホテルのツインルームのようだが、入口で靴を脱いで入るスタイルだ。 ベッドの寝心地はなかなか。和柄のスローケットもいいアクセントになっている。照明にも工夫を凝らし、ムーディーな雰囲気に仕上がっている。 テレビやティーセットは、ベッド向かいの壁に沿って設置。オープンラックになっており、引き出しの類はない。テレビ下には空調がある。 窓際には畳敷きの部分を設け、そこに低いイスふたつとテーブルを置いている。イスのデザインやカラーが、歴史ある滝見亭に新たな風を吹き込んだ。 サッシの窓は開閉可能。ごく小さいながら、ベランダを設けてあり、池の上に佇むような感覚を楽しめる。庭にみなぎる空気は新鮮でおいしい。 窓からの眺めは、いつまででも見飽きない。左手には本館が見える。この段差のある庭園も自由に散策できるが、雪の季節に歩くのは容易でないだろう。 バスルームはベイシン、トイレ、シャワーがそれぞれ独立しているが、バスタブはない。ベイシンカウンターは、ややコンパクトなスペースにはめ込まれている感じ。 ベイシン前のラックには、基礎化粧品類が用意され、一輪ざしが気分を和ませる。 シャワーブースには、ハンドとレインのふたつのシャワーを設置。腰かけもあって便利だが、せっかくこの地に来たのなら、温泉の湯を楽しんだ方がいい。 朝食はヘルシー。内容も訪れる度に違うので、今日はなんだろうと毎回楽しみだ。 帰る頃には、すっかりリフレッシュ。雪は解けないが、気持ちはかなり解きほぐされた気がする。 |
▲このページの先頭へ | |
OFFICIAL WEBSITE |
このホテルに関する過去のレビュー |