2002年3月10日 |
|
長生館 Deluxe Room | |
楽-3 極上の露天風呂 | |
|
|
新潟駅から車で約1時間。途中、白鳥で有名な瓢湖の脇を通って、山間に差し掛かったと思うとすぐに村杉温泉に到着した。周囲には目立った繁華街や大型の施設はなく、昔ながらの風情ある湯治場の面影を今に残している。車から降り立った瞬間、大きく吸った一口目の空気が、ひんやりと湿って、なんとも美味しかった。
東京で演奏があり、終演してから新幹線に乗ったので、長生館に到着したのは、午後10時を回っていた。ちょっと小腹が空いていたところに、蔵を改造した夜食亭で、味噌ラーメンを出してもらった。これがとても素朴な味で美味しく感じられた。 客室は5階建ての本館を中心に27室と、小ぢんまりとした旅館だが、全体としては広い敷地と充実した設備を持っている。今回利用した客室は、5階にあるゆとりある和室で、大きく取られた窓からは、庭園や山々を眺めることができる。仲居さんのサービスは、純朴な印象の控えめなもので、必要なことを必要な時にしてくれるので、旅館ではままありがちな鬱陶しいと感じさせることは一度もなかった。 客室にもベイシンとバスルームがあるが、この旅館の最大の魅力は何と言っても露天風呂だろう。内湯から洞窟のようなトンネルを通り抜けると、大きな岩を組んだ露天風呂が姿を現す。満天の星を眺めながら、湯の流れる音以外、何も聞こえない空間で、ゆっくりと湯に浸かるのは、この上ない贅沢だ。近代的な設備の中で、昔ながらの温泉郷の風情が味わえる身近な隠れ家。 |
|
|
|
[村杉温泉 長生館] |
Y.K.