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シェラトン都ホテル大阪 Junior Suite | |
Sheraton Miyako Hotel Osaka | 2010.11.07(日) |
大阪市天王寺区 | 哀-2 |
ARCHIVES ・ 1992 |
騒々しいエグゼクティブフロア 津から乗った近鉄特急は満席だった。奈良の山里を抜け、大阪までは車窓にも味わいがある。とりわけ、夕暮れ時には郷愁を誘う。 シェラトン都ホテル大阪は、近鉄特急が停車する上本町駅に直結している。というより、駅の上にホテルが建っていると表現する方が正確だ。 駅からスムーズなアクセスでホテルロビーへ。エスカレータを上がったところでは、学生による生演奏が行われ、フルート2本と電子ピアノの音色は、大理石張りのロビーに美しく響き渡っていた。 スムーズなチェックインを済ませ、向かった客室は18階のジュニアスイート。面積は45平米で、スタンダードルーム2室分の広さがある。 客室扉を入ると、十分に広いホワイエがあり、居室との間に区切りを設けている。クローゼットやバスルーム扉もホワイエに面している。 居室は2面の窓を持つ横広タイプ。窓と窓の間にテレビ台を兼ねた収納キャビネットを置き、ベッドスペース、リビングスペースに二分されるレイアウトだ。 手前リビングスペースには、オットマン付きのふたり掛けソファと、オーバル型デスクを配置。ソファの背後にはフロアスタンドを、サイドテーブルにはテーブルスタンドを置き、照明が集中している印象があるが、コーヒーカップを置くところもなく、見た目だけで実用性のないデザインである。 デスクにはキャスター付きのアームチェアと、肘掛のない椅子を対面して置いている。ひとりで作業をするには手ごろな大きさだが、ダイニング代わりにするには小さいのと、各種案内がところ狭しと並べてあって邪魔だ。 ベッドスペースとリビングスペースの間には、天井が下がっている部分がある。そこにカーテンレールのようなものが残されているところを見ると、改装以前はカーテンで仕切れるようになっていたのかもしれない。 ベッドは窓の方に足を向け、ハリウッドツインスタイルで配置されている。足元には観葉植物があり、間接照明が効果的だ。 ベッドボード上にも間接照明があり、なかなかの存在感を示している。両脇のナイトテーブルにもスタンドが設けられ、ベッド周辺は明るいものの、読書灯はない。また、片側のナイトテーブルがベッドから離れており、時計などを見る際に不便を感じた。 窓からは大阪市街地の景色が見える。日中よりも、夜景の方が美しい。また、窓には外気の取り入れ口が設けられている。 バスルームは、ちょうどベッドの裏側に位置し、とても細長い造りをしている。手前からベイシン、バスタブ、トイレという配置で、シャワーブースはない。床のみが大理石で、壁はビニールクロス仕上げ。 ベイシンはシングルで、横幅にあまり余裕がない。バスアメニティはスイートの特別仕様ではなく、プレミアムフロア共通の品揃え。タオルは、3サイズが2枚ずつあるのに加え、ボディウォッシュクロスが用意されている。 バスタブは3方を壁に囲まれており、カーテンを閉じるとやや閉そく感がある。いつでも熱い湯が出るのには感心したが、シャワーの圧は強くない。バスタブ上部からのハロゲンライトが効果的。 18階は主にスイートが集まっているエグゼクティブフロアだが、どの客室も賑やかで騒々しかった。静寂の中で、落ち着いて過ごすことは、このホテルでは極めて困難である。 |
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