ヒルトン大阪 Executive King Room |
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Hilton Osaka |
2009.07.28(火)
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大阪市北区 |
哀-2
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片付けられたフルーツ | ヒルトン大阪の立地は抜群にいい。ハイアットリージェンシー大阪から来ると、その実感はひとしおである。ハイアットは、時間の余裕がある時に、海沿いの雰囲気を感じながらのんびりと過ごすには適しているが、時間を可能な限り有効に使いたいビジネスの途中にあっては、アクセスや周辺環境の面で何かとやきもきさせられる。
その点、ヒルトンは大阪駅前の好立地、かつサービスもビジネスユースに慣れており、日本にあるヒルトンとしては、東京以上にヒルトンらしく、高級感も申し分ない。だが、それだけに大阪にある周辺のホテルと比較して、客室料金は割高だ。ハイアットやウェスティンよりは当然のように高く、リーガロイヤルのプレジデンシャルタワーズや、リッツ・カールトンと競り合う価格帯である。 ハイアットやウェスティンは、ヒルトンよりも後からオープンしたので、客室の平均的広さや設備の面では勝っているにもかかわらず、料金が低い水準でとどまっているということは、それだけ立地がものをいう証しだろう。 ヒルトンの30平米の典型的なホテルルームは機能的ではあるが、心が躍るような心地よさではない。シャワーブースのないバスルームも、特に魅力はない。このように、心地よく過ごすためのプラスアルファの演出は少ないが、快適なホテルライフに欠かせないものは、一応整っている。 どこかが突出して魅力的というスタイルではなく、どこをとっても平均点以上であり、ネックになるポイントが少ないのがヒルトン流なのだろう。何かと気に入らない点もあるが、やはりヒルトンはいいホテルチェーンだと思う。 こうして、前夜のハイアットを思い出し、ヒルトンとの比較をイメージしながらチェックインした。カウンターがちょうどふさがっていたので、少し待つように言われ、珍しいことにおとなしくそれに従って待っていた。そのベルガールがとびきりの美人で、かつ悩殺的な笑顔で言うものだから、ついついニッコリと応じてしまったのである。 並びながら、その顔をもうひと目拝もうと振り返ると、あれ、姿がどこにもない。分身のように大切に扱っているスーツケースは、なんとロビーのど真ん中に放置されたままではないか。実はベルガールは透明人間で、下心のある人間には見えないだけで、荷物の脇に立っているのだろうか。あるいは、そもそも幻影を見たのだろうか。 フロント係の手が空いたところで、カウンターに進んだが、係はそれよりも先に受話器を取り、誰かと話し始めた。電話に目はいらないのだから、ちょっと目配せしてくれればいいのに、話に夢中な様子。なので目の前の客がイライラしだしていることにも気付かない。電話が終わるやいなや、係は急に3ランクほどテンションを高くして「お待たせしました!」と笑顔を向けた。 なんだ、いることに気づいていたのか。今更遅いぞと思いつつも、とりあえず愛想で応じた。手続きを進めていると、今日は混雑しているので、いつものようにアップグレードすることができないと言われた。確かに部屋は結構埋まっているようだったが、どこまで調整を試みて断っているのか、それによってこちらの出方も変わってくる。 まったくもってエグゼ階が満室なのか尋ねると、端末を操作して、喫煙のツインならあるとの返答。そういうことなら、「アップグレードはできない」ではなく、「喫煙のツインなら用意できる」という言い回しにすれば、面倒なことにならずに済んだのだが、できる限りのことをやっていないことが判明してしまった以上、一層の努力をしてもらわなければならない。 困った係は責任者を呼んだ。呼び出された責任者は、出勤しているのであれば呼ばれる前に顔を出すべきであったことを理解している男だったので、すんなり非礼を認め、いつもの部屋を用意してくれた。そして、部屋まで自ら案内してくれた。 フロントに混乱している様子が見られたが、その理由は何かと尋ねたところ、日本のヒルトンとしては初めて、新しいコンピューターシステムに入れ替わったばかりで、その使い勝手に慣れていないことが原因で、作業が滞ることしばしばなのだそうだ。それはお気の毒に。だが、そんなこと、ホテル内部の問題であって、客に迷惑を掛けたことの言い訳としては説得力がない。 部屋にはいつもよりも立派なウェルカムアメニティが届いていた。これもマネジャーが気をまわしたのかと思ったが、そうではなかった。とても美味しそうだったが、到着日は満腹だったので、翌日食べようと楽しみに取って置いた。だが、翌日のステイ清掃が終わって部屋に戻ると、美味しそうな果物とお菓子は、すっかり片付けられていた。 ラウンジの係に尋ねると、「衛生上の理由」により、翌日には下げることになっているとか。それほど衛生に気遣うなら、レストランで出された汚れたグラスは何だったのかと、すぐさま疑問が浮かぶ。更にステイ清掃では、翌日も十分に使えそうなスリッパは新しいものが補充されていたが、使って無くなってしまったステーショナリーは補充されていなかった。どうも視点がずれているように思えてならない。 |
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ヒルトン大阪(公式サイト) | |
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