自動チェックアウト
2006.10.08(日)
品川プリンスホテル Executive Tower Double Room A
Shinagawa Prince Hotel
哀-3

大きな窓からは眺めがいい 晴天に恵まれた日曜日、品川駅から品川プリンスホテルへと至る道は、初詣の神社のような混雑ぶりだった。エグゼクティブタワーのフロントがある7階までは、低層用エレベータ3基が連絡しているが、途中階にあるショップや映画館などを利用する客たちで超満員となっており、なかなか乗れずに随分と待たされた。だが、フロントは空いていたのでチェックインもすぐに行われ、客室へと向かうエレベータはスムーズに運行していた。

今回用意された客室は20平米の標準的なダブルルーム。300平米のスイートから来ると、その狭さから悪さをして押入れに閉じ込められた子供のような気分になる。部屋の大部分をベッドが占拠している感じだ。そのベッドの幅は165センチ。薄いベッドカバーの上には、ふたつのクッションが転がっている。ベッド脇の壁には旧式の液晶テレビが掛かっているが、なんとも角度的に見にくい位置にある。

ベッドの脇にはライティングデスクがあり、ワイドな窓のそばにはアームチェアとテーブルも用意されている。また、独立したドレッサーと収納家具が並んでおり、よくぞ狭い部屋にあれこれと押し込んだものだと感心する。だが、それらが無ければ無いで不便なものも少なくない。例えば窓際のアームチェアは、他にもイスがあるので、何か取り去るとすれば真っ先に外されそうだが、狭い部屋で唯一のくつろぎの場所としてどうしても必要なイスだ。

以前は部屋に湯沸しポットがなく、湯が欲しい時はいちいち廊下の給湯器まで出向かなければならなかった。だが、それは改善され、現在では各客室に湯沸しポットを備えるようになった。バスルームはブルーのタイル張りで、面積は約3平米。全体が暗い色である上に、シャワーカーテンが厚手で、バスタブの上に照明がないため、シャワーカーテンを引いている間はとても暗い。

この部屋の魅力は窓が大きいことだ。そして、遠くまでよく見渡せ、美しい夕暮れを見ることが出来る。だが、その窓は著しく汚れていた。窓に向けてカツ丼をぶちまけたのだと言われたら納得するくらい、窓は脂ぎった汚れに覆われていた。タオルを一枚使って窓を満遍なく拭き上げたら、窓はきれいになったが、タオルは二度と使えない状態になってしまった。同様にデスクの上も汚れているし、ベッドカバーは染みだらけだ。この不潔さは尋常でない。

チェックアウトの際は、自動チェックアウト機を使った。あっという間に終了するが、誰にも見送られることがないのは味気ない。それでも、人にやってもらって不快になるケースよりはマシというものだ。またもエレベータが混雑していたので、帰りはエスカレータで下りることにした。途中のボウリング場では、女性たちによるボウリング大会が行われてた。出場選手たちは60歳前後と見受けられる。が、スレスレのミニスカートで奮闘していた。ニッポンの女性もパワフルだ。

 
ベッド デスク ドレッサーとクローゼット

壁のテレビは位置的に見にくい ベイシン バスタブ

 
品川プリンスホテル 950728 991220 020502 030919 031213 040101


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