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2004.01.01.(木)

品川プリンスホテル エグゼクティブタワー Double Room A
Shinagawa Prince Hotel Executive Tower
楽-2 Do It Your Self
プリンスは惜しげもなく窓を大きく取っているホテルが少なくない
この年末年始は品川近辺をはしごした。品川から汐留辺りの湾岸は、なんとなく新しい風を招き入れたい気分を触発する。さて、今年もいい一年になるだろうか。賑やかなホテルで人々の緊張の解けた顔を眺めているうちに、平和なんだなぁとしみじみ思った。

チェックインタイムは午後1時。時間通りに到着したら、混雑もなくスムーズに手続きが済んだ。荷物はたとえカートが必要な量だとしても、空港ロビーにあるようなカートを自分で扱って運ばなくてはならない。サービスという点では、極限まで削り取ったが、エグゼクティブタワーでは客室の快適性と設備の充実は確保している。

20平米程度のダブルルームは、まるで船室のようだ。狭い空間をいかに有効に使うかが、よく考えられている。ベッドとデスクは広く取ったが、その代わりクローゼットと冷蔵庫など、収納が犠牲になった。液晶テレビとデジタル表示の時計は壁に掛け、スペースを節約。デスクには引き出しがないが、膝がくる辺りをすっきりさせ、回転椅子が存分に使えるようにした。LANは24時間1,500円と少々高めだ。

バスルームも広くはないが清潔でシャープな印象。コンセントは新しいホテルだけに数多く設置されている。冷蔵庫はデフォルトで電源がオフになっているし、湯沸しもないので茶が飲みたい時は自動販売機コーナーまで出向かなくてはならない。

しかし、これだけサービスを割愛しながら、なぜエグゼクティブタワーなどという名称にしたのかが不思議。エグゼクティブな立場なら秘書の一人くらいいるだろうから、そうした人がサービスのないホテルに泊まって、自分で廊下にお茶を汲みに行くなんて考えられない。ここは、何でも自分でできる、または自分ですることが苦にならない人のためのホテルだ。

今回はほぼ最上階に近い客室にアサインされたので、眺めが素晴らしかった。新しくオープンするプリンスホテルは、どこも窓を広く取っている。景観の価値をよく理解しているという点では評価できる。年末は結露の激しい客室に多く滞在したが、この部屋では不思議と窓がくもることがなかった。

午前11時のチェックアウトタイムは、ゲストが一気にフロント降りてきたかのような混雑だった。100名は並んでいただろう。ロビーの隅には自動チェックアウト機が3台あるが、そちらはガラガラだった。簡単な操作で誰にでもできるし、クレジットカードだけでなく現金でも使えるので、長い行列に並ばなくても、こちらを利用したらいいと思う。しかし、使い手がいないのは、インフォメーションが不足しているからではないだろうか。

ベッドの中央にクッションを置いている 入口付近を見る

窓際のアームチェア 細いクローゼットとクローバー形のドレッサー

ワークスペース周辺 薄い冷蔵庫とバスルーム入口付近

ブルーの光沢のあるタイルが爽やか 清潔感も上々

チェックアウトの長蛇の列 自動チェックアウト機はガラガラ

[品川プリンスホテル] 950728 991220 020502 030919 031213

Y.K.