コンサートで会いましょう
喜怒哀楽トップページへ

2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
ホテル別インデックス
レストラン別インデックス

2003年9月19日

品川プリンスホテル新館 Twin Room
楽-1 メガホテル
ロビー
このホテルがオープンした頃には、ホテルでは常識だったサービスが、あっけなくそぎ落とされて、ないないづくしのホテルだと悪評がたてば、一方では合理的で結構と好評だったりと、なにかと話題に事欠かなかった。サービスの合理化を図ったホテルは、その後も数多くオープンしたので、その点では珍しさは現在はなくなった。しかし、エグゼクティブタワーがオープンし、巨大ホテルは一大エンターテイメントゾーンへと進化を遂げ、今後もまだ何かを計画中と、しばらくは目を離せない存在だ。未だにブッフェレストラン「ハプナ」のオープン時間前には、年末ジャンボ宝くじの売り出し日のような行列が毎日生じているし、夜9時を過ぎれば館内のコンビニエンスストアが大賑わいになるなど、他のホテルでは見ることのできない光景には、いつも興味をそそられる。

フロントでのサービスは、以前よりもずっとスマートになってきた。とりわけ不足を感じることもなく、それなりのホスピタリティを感じることもできた。客室への案内はなく、荷物は自分で運ばなくてはならない。エレベータは、低層階、中層階、高層階ごとに色分けされており、それぞれ4基が動いているのだが、待たされる時はかなり待たされる。その色合いと同系色にコーディネートされた客室廊下は、太い建物をぐるりと取り囲んでおり、その片側にずらりと客室が並んでいる。建物の四隅には、方角とその方向の眺望を象徴する絵柄がプリントされたカーペットが敷かれている。

スタンダードな客室は21平米。シングルもツインもダブルも同じ面積で、ベッドだけが違う。客室は一度も改装されていないとすれば、もう9年近く経っているため、くたびれたという印象があった。天井や空調吹き出し口は汚れ、ベッドは硬いだけでなく、ややへたった感がある。設備的にも一昔前の仕様で、コンセントが非常に少なく、LANもない。入口付近に設けられた冷蔵庫は、小さい上に奥行きがなく、コンビニで購入した飲み物を数点冷やしておくのがやっとだ。室内に湯沸しポットはなく、廊下の給湯器まで出向いて、お湯なりお茶なりをもらってこなくてはならない。

こうなると、なんのためのサービス料かと不思議に思えてくる。白いボディのテレビも、随分と古くなった。また、以前は比較的充実していると感じたチャンネル数も、CS放送のバラエティが豊富なホテルが増えた今では、なんとも寂しく感じられた。狭いデスクは蛍光灯で、その他2箇所にダウンライトがあるので、室内は割と明るい。

バスルームは約3平米とコンパクトだが、タイルの壁、大理石の床と、気合が入っている。バスタブは130×75と長さがないものの、深めに作られているので、それなりにのんびりと使える。トイレは洗浄機能つきに改められ、3サイズのタオルと、一通りのアメニティを備えている。バスルームの天井が220センチあるのも、ゆとりの理由のひとつだ。今回利用した客室は16階の品川駅側だったが、これ以上低層階だと、本館とご対面になり、眺望が大きく制限される。また、裏側の極低層階は、エグゼクティブタワーの駐車場が目の前に立ちはだかる、非常に条件の悪い客室になっている。

とてもコンパクトな室内 窓際のソファと大きな窓

アームチェアとテーブルにはハロゲンのダウンライトが当たり明るい 室内の割りには気合の入ったバスルーム

[品川プリンスホテル] 950728 991220

Y.K.