コンサートで会いましょう喜怒哀楽トップページへ20052004200320022001200019991998199719961995199419931992ホテル別インデックスレストラン別インデックス

2005.10.01.(土)

ウェスティンホテル東京 Deluxe Room
The Westin Tokyo
哀-3 ラッシュアワー
外観
約3年ぶりのウェスティン東京。それほどいい印象のないホテルだが、館内に足を踏み入れると、その華やかな内装につい心が躍ってしまう。鏡のように光り輝く石張りの床や真鍮の飾りと、随所に置かれた緑の植物や美しい花々の調和は、東京でも類稀な高級感を醸し出しており、そのメンテナンスぶりにも非の打ち所がない。

チェックイン時、フロント係には笑顔が見られ、丁寧な対応をしてくれた。今まで、どの人が担当になっても無愛想で事務的だっただけに、それだけのことでも驚いてしまった。ルームキーを受け取り、客室へと向かう途中にも、ロビー階の豪華なエレベータホールの意匠に感心。客室階のエレベータホールもまた装飾的な内装だが、ロビー階の華やかさに比べると、ぐっと落ち着いている。

客室も久方ぶりに見ると立派に感じられた。前日にシェラトングランデでひどく安普請なインテリアを見たことの反動もあるが、どの家具を取っても一目で上質であることがわかるものばかりだ。だが、壁紙とカーペットは比較的最近張り替えたらしく、質感は以前のものよりワンランク劣る。それでも、リノベーションしたエグゼクティブクラブ客室の悪趣味さよりはマシだ。

新に導入した32インチ薄型テレビを設置するために、アーモアの上半分を取り払って加工したようだ。テレビの下にはDVD/CDプレイヤーも常設されているし、テレビプログラムも充実しており、海外チャンネルもいろいろと楽しめる。現在、レギュラーフロアでのLANは有料で、1泊1,800円と高額だ。また、方角によっては、窓を2重にしてしまった。騒音を遮断するためだと思われるが、反射のせいで特に夜景が見にくくなったし、内側が結露しやすく、すぐに曇りガラスのようになってしまうのが困る。

前回、ターンダウンが丁寧になったと思った。その時は実際に丁寧だったのだが、あれは幻だったのか。はたまた万に一つの奇跡だったのか。今回もゲリラのように慌しく入ってきて、乱雑な仕事をしてさっさと帰ってしまった。お休み前にわざわざ埃を立てに来てくれなくてもいいのに。入浴剤のサービスもなくなってしまったようだ。

周辺環境は都内でも落ち着いた雰囲気だし、客室にはぐっすり眠れるベッドもあるのに、どういうわけか心からくつろぐことができない。ロビーのスタッフはなんとなくピリピリしているし、行き交う人々の放った高いテンションがいつまでも共鳴し続け、ラッシュアワーの駅にも似た気ぜわしさを感じさせる。これまで、ぜひまた来たいと思わせてくれたことのないホテルだが、それは比較的いいサービスに恵まれた今回でさえもまた同じだった。

エントランスの正面 ロビーの奥にあるフロント

堂々たる階段 美術館のような館内

デラックスルーム全景 32インチ薄型テレビを導入

窓側から入口方向を見る アメニティ

ベイシン バスタブ

[ウェスティンホテル東京] 950302 960817 981223 990927 001231 021107

Y.K.