2004.02.21.(土) |
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セルリアンタワー東急ホテル Junior Suite Cerulean Tower Tokyu Hotel |
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喜-1 貫禄と初々しさ | |
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セルリアンタワー東急ホテルの和室以外のスイートは、すべてエグゼクティブフロアに位置している。35階から37階のエグゼクティブフロアには、客室カードキーを差し込まなければエレベータが停止しない。35階のエグゼクティブサロンでは、チェックアウト手続きが可能だが、チェックインは1階フロントで行う。フロントでのサービスは落ち着いており、開業から日を重ねるごとに洗練されてきている印象だ。3周年を目前に貫禄も見え始めたが、初々しさは失っていない。
エグゼクティブフロアの廊下内装は、レギュラーフロアに比べて格段に立派で天井も高い。だが、客室内はスイートとあっても、レギュラーフロアと質感に変わりがなく拍子抜けだった。ジュニアスイートはシングル2室分のワンルームタイプで約60平米。シンプルなレイアウトで居室の半分がベッドスペース、半分がリビングスペースに当てられている。ベッド周辺だけを見ればスタンダードルームと何ら違わない。ベッドの前にはオットマン付きの肘掛け椅子があるが、これもスタンダードルームにあるものと大差ない。 一方のリビングスペースにはふたつのアームチェアと、オットマンにもなるスツールが、円形のテーブルを囲んで配置されている。卓上には小さなフラワーアレンジメントもある。窓際にはデスクを、反対の壁にはミニバーを配した。椅子はたくさんあっても、体を任せられる大きなソファがないのが残念。過分のないどころか、シンプルに徹しすぎた感さえある室内だが、窓の高さは圧倒的な開放感を生み出していた。ところが、窓は二重構造のため、反射により夜景がクリアに見えなかった。 入口近くにはウォークインクローゼットがあり、十分な収納スペースを確保しているが、照明が薄暗く、服を選ぶ際に色がぼやけて使いにくかった。さらに、室内のどこにも姿見がない。クローゼットの反対側はバスルームだ。9平米近くを割き、240センチの天井高にダブルベイシン、長いバスタブ、シャワーブース、トイレを配した。タオルは各4枚ずつ。アメニティはモルトンブラウンを揃えるが、基本アイテムはレギュラーフロアと変わらない。 エグゼクティブサロンは廊下から丸見えの20席足らずのプライベートラウンジだ。営業中はリフレッシュメントのサービスがあり、雑誌なども備わっているが、長居をしてくつろぐような雰囲気ではない。トイレもなく、数組のゲストが入ればたちまち窮屈さを感じる規模だ。 朝食はデニッシュ、トースト、フルーツ、カップのヨーグルト、飲み物とこちらもシンプル。夕刻のカクテルアワーは、照明をぐっとおとしてムーディーに。チョコレート、チーズ、クラッカー、ナッツ、ドライフルーツなどの乾き物と各種アルコールというシンプルさ。ワインはあるがスパークリングワインはなかった。係が常駐しているが、積極的にサービスに当たる気はなく、客が来ると不承不承立ち上がって飲み物を尋ねるという感じ。そのギクシャクした空気も、居心地を悪くしているような気がした。 |
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[セルリアンタワー東急ホテル] 010429 010517 010523 010720 010912 010921 020103 020305 020328 030727 030816 |
Y.K.