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ザ・ナハテラス Deluxe Room  
The Naha Terrace 2010.06.24(木)
沖縄県那覇市 哀-2

雨上がりのガーデン

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Terrace


新潟から東京へ戻り、一仕事終えたところで羽田に急ぎ、なんとか予定の便に乗って那覇までたどり着いた。テラスカーを予約していなかったので、空港からはタクシーを使ってナハテラスへと向かった。

だが、国道が激しく渋滞しているところに、観光客でろくに道を知らないと思ったのか、抜け道を使わずに行ったため、通常よりも倍の時間と倍の料金を要した。どうも今回はいやな予感がする。現実の天候も、雨が降ったりやんだりを繰り返し、降る時には南国のスコールのような激しさだった。

ホテルに到着すれば、いつものように別世界での時間がスタートするはず。チェックインはスムーズに済んだのだが、部屋の消臭をしているからと、しばらく待たされることになった。

今回リクエストしてある客室は、クラブフロアではなくレギュラーフロアにあるツインルーム。しかも客室としては最も低層に当たる4階の部屋だ。条件の悪いフロアとして主に団体客やツアー客がアサインされるため、全室喫煙室のフロアである。

だが、その中に特別な部屋がいくつか並んでいる。それは、かつてここがリージェント沖縄だった頃、デラックスガーデンルームと呼ばれていた部屋で、レギュラールームより値段が高かった。この部屋の特長は、他の部屋にはないテラスの存在である。

部屋の広さは35平米で、他のデラックスルームと同じ。室内の設備も、まったく同等だ。ただひとつの違いは、窓の一部が扉になっており、その外に植栽に囲まれた心地よいテラスがあること。

デラックスルーム

テラスにはリゾート風のイスとテーブルが置かれ、ここでお茶を飲んだり、あるいは読書にふけったりするのにちょうどよい空間だ。植栽は青々と茂り、隣室との境界を形成。手すりの向こうにはホテルのガーデンが見え、目線の高さにはヤシの木が迫っているなど、南国のガーデンホテルのような環境である。

テラス

ただ残念なのは、おもろまちの再開発。高層ビルが建ち並び、リゾート気分を少なからず削り落してしまう。かつて、おもろまちは米軍施設の敷地であったため、見渡す限りの芝が広がっていた。そこを借景にしていた頃は、ガーデンシティと呼ばれるシンガポールにも負けないほど素晴らしい環境だったのだが、変わり果てた風景を見ると、当時を偲ばずにはいられない。

シッティングエリア

さて、室内の空気はというと、消臭を念入りにしたことで、タバコのにおいは今のところ、まったく気にならない。だが、この湿度では、いずれにおいが染み出てくることだろう。

窓際のシッティングエリアには、ふたつの異なるアームチェアとオットマン、大理石のテーブルが置かれている。テーブルには蘭の鉢植えがあり、南国気分を高めてくれる。このチェアから見る風景も、テラスがあることによって一層趣きが深まっている。

ルーバーとスタンド

ルーバーの間からは揺れる木の葉が見え隠れしたり、時折、鳥たちが間近でさえずる声も聞こえてくる。真鍮ボディのスタンドライトも、開業以来、大切に使われている品のひとつだ。

ベッドからアーモアを見る

室内の壁はクロスではなく塗り壁。コーナーが丸く削られ、やわらかい影を生み出している。色彩感が抑えられたインテリアは、ナチュラルで優しい印象。アーモアに収められたテレビは、最近やっと液晶型に取り替えられた。

ベッドボード

ベッドはハリウッドツインスタイルで、2台のベッドがぴったりと寄り添っている。寝具はデュベをオリジナルのカバーで包んでおり、やわらかい感触。ナイトランプのやさしい光が室内を包み込む。

窓側からバスルームを見る

ベッドサイドにはミニバーがあり、充実した飲みものを備えた冷蔵庫や、ティーセットが用意されている。その隣がバスルームへと通じる引き戸。開け放てば、居室とバスルームを一体にして使うことができる。四半世紀前にこのデザインは非常に斬新だった。

バスルーム

バスルーム内は総大理石仕上げ。スタンド型ベイシンと、高めのカウンターやサイドラックがあり、使い勝手もなかなか。大きなミラーが広い空間をより広く見せる。

バスタブ

バスタブにはスイング式のガラスを取りつけ、シャワーカーテンの代わりとしている。こうした工夫も昔は珍しかった。バスアメニティは、クラブフロアより若干アイテムが減るものの、それでも十分に充実している。

クローゼット内

クローゼット扉は両開きで、内側がミラー張りになっている。ハンガーレール、バゲージラック、金庫の他、木製のシューキーパーがあるのはありがたい。

しかし、4階の客層は困ったものだった。夜更けに大声で騒ぎ、どこかへ出かけたかと思えば、午前4時に酩酊して戻り、今度は室内でドスンドスンと大きな音を立てるだらしない団体客。廊下で出会えば、室内スリッパやナイトウエア姿。そういう客は、どこかの安ホテルにでも泊まってもらいたい。

食事には、ディナーと朝食に「ファヌアン」を利用した。白を基調としたエレガントな店内は、丸みを帯びた天井からシャンデリアが下がり、格子の窓がいくつも連なっていて、ヨーロッパ風でもあり、コロニアル調でもある。

「ファヌアン」

窓際の席からはホテルのガーデンを望むことができ、リゾートホテルのような環境で食事を楽しめる。天気がよければ、テラスの席も心地よい。夜はキャンドルライトが仄かに灯る、ロマンチックな雰囲気だ。

ガーデンを望む席

夕食はひとりで退屈だった。以前なら、気の効くスタッフたちが何かと構ってくれて、退屈することなどなかっただけに残念。

また、後から来た客が同じコースを注文したらしく、その客たちと合わせて調理するようになったために、皿と皿の間には非常に長いこと待たされて辟易した。ペースが同じくらいならば構わないが、明らかに違うのなら、それぞれのテーブルに合わせたサービスをするべきである。

スタッフはソムリエも含め、それなりに知識はあるようだが、客を楽しませるテクニックに関してはまったくの素人だった。

朝食はオープンと同時に一番乗り。最初のコーヒーなのに、すでに濁ってまずいとは。その後も、何もかもタイミングが悪く、いったいどこを見て仕事をしているのかという感じだった。

フードカウンター

ブッフェ台にはサラダやフルーツなど、新鮮なものが並んでおり、卵料理はオーダーして作ってもらう。パンもいろいろな種類が揃っている。昔は座るとまずチーズとフルーツが出て来て、コーヒーを飲みながらメニューを眺めたものだ。その当時がとても懐かしい。

パン

ポーチドエッグ

チェックアウト前に、リビングルーム「マロード」でケーキセットを。桃のショートケーキが美味しそうだったので選んだ。ここのケーキは実際なかなか美味しい。クラシカルだが、とても上品な味。離れた土地に居ても、時折、恋しくなる。

桃のショートケーキ

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ザ・ナハテラス

このホテルに関する過去のレビュー

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