コンサートで会いましょう喜怒哀楽トップページへ20052004200320022001200019991998199719961995199419931992ホテル別インデックスレストラン別インデックス

2005.09.17.(土)

神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ Deluxe Twin Room
Kobe Bay Sheraton Hotel & Towers
楽-3 神戸のはずれ
フロントロビー
神戸。その響きを聞くだけで、不思議と心ときめくものがある。急な坂を上がりふと振り返ると、街並みの向こうに港が見える。早朝や夕暮れがよく似合い、いつもよりもゆっくりと歩いてみたくなる街だ。

だが、神戸ベイシェラトンがある六甲アイランドは、あまり神戸らしい場所ではない。人工の島に築かれた都市というのも、ある意味神戸を象徴するものではあるが、神戸の風土はさほど感じられないのである。しかも、かつてはファッショナブルな設備も整っていた六甲アイランドも、現在では生活感が溢れすぎて、旅のディスティネーションとしては味気なくなってしまった。集合住宅の林に、風変わりな木が一本立っている。ここはそんなホテルだ。

到着は規定のチェックインタイムよりも早くなってしまったが、スムーズにチェックインが済み、部屋へと案内された。担当したベルガールは、親しみを込めて積極的に話題を振ってくる。「今日も暑いですね」といった、さしさわりのない話なのだが、彼女が自分の言葉で口にしているのではなく、それすらマニュアル化されており、単に業務を遂行しているに過ぎないことが伝わってしまい、どの言葉も空虚に聞こえた。

室内設備の説明も、必要かどうかを尋ねることなく、教えられた通りにしていったが、こういった業務はきっとASIMOくんとかが担当する日が来るんだろうなと思いつつ聞き流していた。

客室は、家具の傷みが気になるものの、よくできたインテリアと上質な備品のおかげで、今なお快適で落ち着く。毎度思うが、窓上の梁が太く、窓が下がっていることで圧迫感を生じさせているのが残念だ。だが、その分窓は低い位置まであるので、座ったりベッドに横になっている時は、外の景色がよく見える。デラックスルームは、神戸の夜景が美しく見える山側を向いているが、高層集合住宅やオフィスビルが視界を遮り、それほど見事な眺めは期待できない。

インテリアはネオクラシックスタイルで、装飾的でありながらも、ごてごてとした印象のない、軽やかな印象。家具はエレガントなデザインで、天井や扉にも装飾が付くなど、なかなか手が込んでおり、ドアノブやスタンドなども吟味されている。また、室内には額が3箇所に飾られ、より高級感を高めている。

バスルームは総大理石仕上げで、とても立派だ。気になることが多かった清掃状況も今回は申し分なかったが、照明器具の上部やミラーの高い部分などに、蓄積した汚れが見られたので、たまには気合いを入れて清掃して欲しい。また、照明が平板で、バスタブとシャワーブース内が暗いのが気になった。

タオルは3サイズが2枚ずつ。アメニティはかつてに比べるとかなり貧弱になった。立派なバスルームだけに、アメニティの質素さが際立ってしまう。ゲストステーショナリーも便箋2枚、封筒1部だけとケチくさかった。

パブリックスペースも立派に造られており、なかなかいいホテルなのだが、この立地で国際ホテルを順調に経営するのは大変なことだろう。ビジネスで利用するにはアクセスが不便だし、観光にしても中途半端だ。かつては新神戸駅からシャトルバスが運行されていたが、それも普通の路線バスになってしまった。USJの不振が続く中、このホテルも試練が続くような気がする。そのため、現在は料金が低く設定されているので、非常にお値打ちであることは確かだ。

36平米のデラックスツイン デスクは窓を向いている

アーモア兼クローゼット ドレッサー

バスタブ ベイシンとシャワーブース

2005.09.17.(土)
フランス料理&ラウンジ トップ・オブ・シェラトン
Top of Sheraton
楽-3 静かなランチタイム
天井の高い店内
早くチェックインできたので、最上階のレストランで食事をすることにした。部屋に入ってすぐに電話を入れると、「お待ちしております」とのこと。程なく店に行くと、他に客の姿はなかった。土曜日だというのに何と寂しいことだろう。電話をした時には、満席かもしれないと思いながらだったのに。その後も、カップルが一組来店しただけで、静かなランチタイムだった。

店内をしみじみ見渡すと、天井は高いだけでなく凝った意匠だし、インテリアはかなり高級だ。座席配置もゆったりとしており、空間を贅沢に使っている。だが、BGMはダサかった。

空いているのに申し訳ないが、あまり量も食べられそうになかったので、3,234円の最も価格の安いコースを注文。オードブルにはアスパラガスと生ハムをガラスの皿に盛った品。メインディッシュは数種類からチョイスでき、大山黒鶏のポトフを選んだ。一品ごとが軽やかでカロリーも控えめだが、その分、インパクトも薄い。

ポトフには髪の毛が入っていた。係にそっと指摘すると、これは鶏の毛だと言い訳をした。別に髪の毛が入っていたからと言って、苦情にするつもりなどない。ただ、注意を持って欲しいと思い、報告したまでのこと。どう見ても人毛だったので、その言い訳は残念だった。だが、デザートは先程のお詫びにとグレードアップしてくれた。

かつて、この店がグランメゾンとして太陽のように輝いていた時代がとても懐かしい。そんな日がまた来ればいいのだが。

ポトフ デザート

[神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ] 920627 930331 940207 960415 981026 010325

Y.K.