「ベッドが広めのスタンダードシングルです」。予約したプランの詳細にはこう書き添えてあった。メトロポリタンエドモントのシングルルームは、セミダブルベッドとオフィスチェア風のゆったりとした肘掛け椅子がデスクに添えられているのが特徴で、書斎風の落ち着ける客室をイメージしていた。だが、チェックインを済ませて向かった客室は、ベッド幅が110センチしかなく、しかもベッドの下にもうひとつのベッドを収めている簡易型のもので、マットレスといい寝具といい、まったくもって寝心地が悪かった。
シングルルームを2名でのツイン利用も可能なようにパワーアップしたつもりだろうが、クオリティは著しくダウンした。エドモントは効率と快適さとを比較して、効率を取ったホテルなのだ。なんとも情けないが仕方がない。だが、この狭い空間に、どうやって2台のベッドを並べるのだろう。不思議に思ったので、ベッドの下からもうひとつのマットレスを引き出して実験してみた。なんとか収まるものの、足の踏み場もなくなってしまうし、ずらして配置するので並ぶことはできない。いっそタタミルームにして布団を敷いたらどうだろう。
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