3日前に滞在した時に、サービスの印象を一気に好転させ、満足のうちに出発させてくれたことに気をよくし、まさに「ただいま」という感じでまたここにチェックインした。チェックインを担当したのはコンシェルジュのバッジを襟につけた背の高い男性だった。その物腰は実に洗練されており、どこか歴史ある街のスモールラグジュアリーホテルに迷い込んだような印象さえあった。この日は満室に近く、禁煙室のリクエストに対して即座にOKするのは難しい様子だった。しかし、端末を操作しながら、どうにかやり繰りをつけてくれたようで、禁煙室のキーを差し出してくれた。短い時間でのやり取りではあったが、その仕事振りには確かに優秀なコンシェルジュならではの感触があった。
客室は3日前と同じタイプ。しかし、インルームファックスのマシンは置いてなかった。シャワーの水圧が高く、作業に疲れた時のリフレッシュには最適。ただ、空調の温度設定が難しく、冷房が効きすぎてすぐに寒くなってしまう。ベルサービスもしっかりしており、到着時のみならず、出発時も迅速に対応してくれた。第一ホテル東京のスタッフは、アネックスをおおいに見習うべきだ。
ロビーは小ぢんまりとしている。エントランスを入るとすぐのところにソファがあって、待ち合わせなどに利用できるが、ロビー内の無料で座ることのできる椅子の数としては、第一ホテル東京に匹敵している。小さなフロントカウンター前にもソファがあるので、そちらもあわせれば、第一ホテル東京よりも多いかもしれない。
チェックインの前に第一ホテル東京の「ラウンジ21」でランチをとった。4種類のパスタから1種をチョイスし、スープ、サラダ、パンが付いたセットが1,400円。さらに200円プラスするとコーヒーか紅茶が付く。他にもハンバーグステーキなど、10種類ほどのランチメニューがあり、いずれも値段は手頃だ。テーブルは狭いが眺めがよく、サービスもよく見ており悪くない。男性ゲストが多く、さすがリーマンの街「新橋」という感じだった。
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