コンサートで会いましょう
喜怒哀楽トップページへ

2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
ホテル別インデックス
レストラン別インデックス

2003年7月29日

ホテルイースト21東京 Double Room
楽-3 送迎バス
外観
このホテルを気に入って使ってきたことの理由に、スタッフの下町的人情や融通の利くフレキシビリティがあった。立地が悪い上に、客室もレストランも最新のホテルに比較したら、どうしても見劣りするが、高い上に肩が凝るようなホテルばかりではなく、たまには気軽に利用できるホテルで、値段以上の満足感を得るのも悪くない。

シティホテルとして一通りのサービスはできるわけだし、部屋の設備もそれなりにしっかりしている。駐車場は無料で、オークラクラブの特典も利用できるので、活用のし甲斐があるホテルだ。だが、テーマパークのグッドネイバーホテルに加わってから、これまで苦戦していた集客に、一定の成果が見られるようになり、館内にもにわかに活気がでてきた反面、サービスの水準をキープできなくなって来たような印象を受けた。

到着してもドアマンは不在で、入口から幾人も見えているベルスタッフは、玄関に対してまったく注意を払っていない。仕方なく自分で大きな荷物を持ちながら、ベルたちが手持ち無沙汰にたむろするベルデスク前を通り過ぎても、誰一人手を貸そうとしないことすらある。フロントで「ベルサービスは廃止したのか」と尋ねて、慌ててフロント係がベルに声を掛け、それでやっと駆けつけてくる始末。

ところが、ひとりひとりに直に接してみると、みな気さくでいい子たちなのだ。とはいっても、ホテルの仕事が愛想だけで完結するわけもなく、普段の感触が悪くないだけに、何か頼んだ時、規則だからという決まり台詞を盾に断られた際の憤りは強烈だ。これには、個人の資質というよりは、客にこう言われたら、こう断りなさいという、教育の問題が潜んでいるのではないかと感じさせられた。

ここのところ、こうした残念な一面ばかりを見てきたので、今回の宿泊に関しては、支配人に直接連絡を入れてから出掛けた。オークラ新潟の宿泊に際して、新潟に連絡を入れてくれたのもここの支配人だったので、直接会って礼も言いたかった。予定よりも早く到着してしまったため、支配人にはあいにく会えなかったが、フロント係は感じよく迎えてくれた。アサインされる予定だった客室の準備が追いつかなかったと言って用意してくれたのは、20階の北側にあるダブルルーム。このホテル独自のカテゴリーである、コンフォートクラスの客室だった。

180センチ幅のベッドが1台入り、ドレッサー兼デスク、アーモア、荷台、アームチェアにコーヒーテーブルと一通りの設備が揃っている。ゆとりがあるとは言いがたいが、さほど窮屈だという感じもなかった。27平米あるというものの、実感としてはもう少し狭いのではないかという印象だった。家具は、それぞれに個性のあるフォルムで、質感の高いもので揃えている。ファブリックもそれに合ったテイストの濃いものだが、全体的には重くなりすぎないように工夫されているようだ。

ドレッサーには3面鏡があり、ハンズフリーで使える置き型ドライヤー、ジュエリートレイ、手鏡、ポーチなど女性向けの用意が充実。だが、卓上が狭い上に案内やPOPスタンドが多くて邪魔。アーモアの上段はテレビ、下にはグラスなどの棚と冷蔵庫がある。中段には引き出しがあって、こまごまとしたものを整理するには便利なのだが、冷蔵庫の熱がこもり、しまったものまで熱くなってしまうので注意が必要だ。

冷蔵庫には氷があり、紙皿と割り箸まで用意されている。照明はスタンドとウォールライトが中心で、すべて白熱灯なので温かみがある。デスクとバスルーム以外は、ベッドサイドのスイッチで一気に消灯することができた。以前は、テレビ画面でルームサービスの注文や、ビルチェック、チェックアウトなどができるシステムだったが、それらはすべて使えなくなった。こうした工夫は画期的なようだが、実はあまり便利でないということだ。

清掃状況は問題なかったが、廊下で作業をする清掃係の慌しさや、周辺の客室からの騒音はかなりのものだった。急いで客室を仕上げる使命感には敬意を表すが、客室でくつろぐゲストがすぐ近くにいることも留意して欲しい。

チェックアウト後は支配人の采配で、次の目的地までホテルの送迎バスで送ってもらえることになった。主に団体やバンケット関係のゲスト送迎用に確保されているバスを貸しきりで使わせていただいた。運転手は非常に感じのよい人で、上野駅で降ろしてもらうと、こちらの姿が見えなくなるまで見送ってくれたのが、大変うれしかった。

[ホテルイースト21東京] 921122 940214 991228 000402 000423 000813 001108 020625

Y.K.