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2002年11月16日

フォーシーズンズホテル丸の内東京 Premior Room
楽-3 もうひとつのプレミアルーム
上質なファブリックを使った椅子とクッション
これまでに滞在したプレミアルームとは、料金が同じでもレイアウトが異なるタイプを試しに利用してみた。部屋に足を踏み入れた時に直感的に伝わる快適さは、前回までのタイプの方がはるかに優れているが、どちらが好きか、物は試しと、使ってみてから判断することにした。

到着は回を重ねるごとにスムーズになってくる。フロントでの対応も、心得てきた様子が感じられる。客室には前回リクエストした品物が、あらかじめ用意されるなど、経験を活かしたサービスを提供してくれ、次第にフォーシーズンズらしさを見せるようになってきた。

今回、客室に入った時の第一印象は「暗い」だった。それは前の2面が大きな窓でできている客室を知っていたからという部分もあるが、部屋の広さに対して、窓の面積が少ないのも理由のひとつだ。カーテンを開けても、目の上にはビルの張り出しが迫り、目の前には円筒形の首都高速排気塔がそびえ立っているので、鬱陶しさがある。また、ベッド正面に設置されたディスプレイの壁が、前回の客室以上に部屋に圧迫感を与えている。これなら44平米のスーペリアタイプの方が、開放感があるかもしれない。客室の天井高は260センチと、高さを自慢できるほどではなく、くつろぐためのリビングスペースらしき空間がないというのも、窮屈さの原因と思われる。

最大の特徴は、非常に長い廊下だ。エントランスを入ると直線の長い廊下があり、突き当たりで直角に曲がると、また長い廊下を通って客室に出るというつくり。もちろん、その部分も客室占有面積に含まれるわけなので、実用的な部分は50平米程度だろう。ベッドは105×195センチで高さは60センチある。小さいベッドだが寝心地は抜群だ。

バスルームもまた、前回のタイプに軍配が上がる。ユニークなタオル台があったり、バスタブに浸かると扉越しに外が見えたりと、なかなか個性的な造りをしていたが、それに比べるとオーソドックスな感がある。とはいえ、フォーシーズンズ丸の内ならではの、設備が整った快適なバスルームであることには変わりない。しかし、プレミアルームに滞在するなら、コーナータイプの方がオススメだ。

2面が全面ガラス窓のタイプと比較すると狭く感じる 壁には大型の三面鏡があって閉じると壁と同化する

ミニバー ディスプレイの右側にはワーキングスペース

60センチの高さがあるベッド タオルは壁のハンガーに掛かっている

[フォーシーズンズホテル丸の内東京] 021019 021020 021026

Y.K.