第一ホテル東京 Superior Twin Room
Dai-ichi Hotel Tokyo
2008.02.17(日)
東京都港区
楽-3

クラシカルなインテリアの室内
 
17th Floor, 17th February チェックインタイムよりも30分ほど早めの到着となったが、フロントはチェックインの客で混雑していた。平日ならば待ち合わせのビジネスマンで賑わっているロビーやラウンジも、日曜日には閑散としている。にこやかに声を掛けてくるベルアテンダントたちや、てきぱきとしたフロント係など、これまでの気の利かないという印象を大きく覆すような積極性が感じられた。すると、ロビーの見慣れた内装も生き生きと見えるから不思議だ。

ダークブラウンの落ち着いた木目やピンクの高級な大理石、真鍮の輝きや味わいのあるアンティークなどが、クラシカルで瀟洒な空間を賑わせているロビー。天井からの照明は蛍光灯だが、これは吹き抜けのロビー空間を屋外のテラスに見立てた演出によるもの。それがなるほどどこかの庭にいるかのようだとなれば大成功だが、実際のところはなんとなく野暮ったく見えてしまっているのが残念だ。

更に、正面玄関の真正面、ロビーラウンジの奥にある大きな壁画の下には、以前は水の流れが配されており、その下から照らす照明の効果で壁に水の揺らぎが映し出されて大層美しかったのに、そこが埋立地になってしまい、つまらなくなってしまった。

昼食がまだだったので、チェックインを済ませてからすぐに2階の「トラックス」へ向かった。お目当ては前回も利用した軽食ブッフェである。もう他のレストランのランチタイムには出遅れた感があったし、ほんの軽く食べたいだけだったので、軽食ブッフェが好都合だった。こちらもすでにピークは過ぎており、客の姿はまばらだったが、料理の補充はきちんと行われていた。

サラダやスープ、パスタにカレー、サンドイッチと、軽食とは言ってもあれこれ一口ずつ味見するだけでも、十分におなかいっぱいになる。加えてフルーツやプリン、ケーキなども揃っているおり、ついつい手が出てしまうのだ。軽く小腹を満たすつもりが、とんだ誤算である。しかも値段のわりに味も悪くない。ただし、平日に比べて休日は少々値段が高いが、内容は同じに感じられた。

この日は東京マラソン。この店にもレースを終えたランナーとその家族がやって来た。ランナーは足を引きずりながらの登場だ。思わず立ち上がって拍手をしたくなったが、それは心の中での喝采にとどめておいた。

客室は32平米のスーペリアタイプ。禁煙室だが、比較的高層階にあたる17階の部屋が用意された。前回も同じタイプを利用したが、その際はベッドが離れたツインタイプ。今回はハリウッドツインである。それ以外の内装や仕様は前回とまったく同じである。ディティールまで凝った意匠の内装、エレガントな家具、上質なドレープなど、全体の質感はとても高く、照明も効果的だ。

バスルームも改めて見ると、タイルの白と真鍮とのコントラストだけで、よくまとまったデザインに仕上がっている。窓からは新橋の雑居ビルがよく見える。多くの中小企業が集まっており、それらのオフィスと居酒屋などが混沌と入り混じっている風景はいかにも新橋的。昭和の雰囲気の中、おバケが出そうなくらい古い建物もあってユニークな眺めである。その向こうにはシオサイトの高層ビル群が見え、昭和と平成、20世紀と21世紀が線路を挟んで睨み合っているようでもある。

 
質感の高いインテリアに囲まれている 寝心地のよいベッド テレビとデスク

クローゼット扉はミラー張り エントランスにも絵が掛かっている アームチェア

ベイシン ホワイトとゴールドのバスルーム 窓からの眺め

 第一ホテル東京(公式サイト)
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