SPGルームオープン
2006.03.21(火)
シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル SPG Corner Room
Sheraton Grande Tokyo Bay Hotel
楽-1

SPGラウンジ これまでクラブレベルだった11階客室が、スターウッド・プリファード・ゲスト(以下SPG)会員用フロアに改装されてオープンした。SPGの会員であれば、ほとんどどの宿泊プランで泊まる場合でも、先着順でこのフロアへのアップグレードを受け付けている。アップグレードの申込が必要だというのは面倒ではあるが、スタンダードルームに比べると魅力的な点が多いので、ぜひとも利用した方がいい。

今回はパーク側のコーナールームが用意された。改装される前に何度か泊まったことがあり、部屋の位置や眺めは見慣れた感もあるが、室内の様子はすっかりリフレッシュされている。廊下に漂ってる新しい内装特有のにおいは、客室内にも強烈に充満していた。まずは、窓を開け放って換気だ。外からはパークの賑わいまでは伝わってこないが、都会特有のノイズを帯びた空気が部屋に舞い込んでくる。

インテリアのテイストはグランデルームによく似ているが、SPGルームの方がより落ち着いた色の木目を使っている。テレビのサイズが大きくなったり、デスク、棚やコーヒーメーカーが備わったりと、ちょっとだけグレードアップしたような印象があるが、最大の特徴はシェラトン・スイート・スリーパー・ベッド(以下SSSB)を備えたことだ。30センチ厚のマットレスにずっしり重いレイヤーのデュベは、これまでの地獄のようなベッドと比べたら、まさに地獄に仏のような有り難さだが、ベッドリネンの肌触りが悪く、せっかくのベッドを活かしきれていない感もある。

今回の部屋にはベッドが4台設置されている。2台は正規のSSSBだが、あとの2台は子供用サイズのミニベッドだ。そして、ミニベッドの前に、オットマン付きアームチェアと23インチの液晶テレビを設置してある。正ベッドと窓の間には、テーブルを挟んでふたつのイスがセットされているが、ベッドとテーブルの間が狭く、例えばルームサービスを注文した時など、イスを広い場所に移動する際に、イスをベッドよりも高く持ち上げて通らなければならないのが不便だった。室内には空間的なゆとりが十分に残っているのに、このような不便で片寄った配置にしたのはなぜだろう。バランス感覚を疑う。

正ベッドの前のテレビは26インチだが、2台のテレビはいずれも壁に固定されており、角度さえ調整することができないため、見る場所が限定されてしまう。また、部屋は広いのに、収納スペースはビジネスホテルのようだ。ただでさえ小さなクローゼットには、バスローブが4着下げられており、それですでに半分以上が埋まっている状態。コンセントが少ないし、LANの接続口とテーブルの位置関係がまったく考えられていないなど、設計の詰めが甘い。バスルームはグランデルームとほぼ同じで、洗い場付き。安普請だが、シャワーの勢いは素晴らしい。アメニティのアイテムも新しくなり、マウスウォッシュや巾着袋などが加わった。

全体的にスッキリとしているが、室内でくつろいで過ごすにはさっぱりとし過ぎているようにも思う。以前のインテリアの方が、はるかにリゾートらしく質感も高かった。ゆったりと座れるイスもなく、落ち着いて本を読めるような雰囲気でもないこの部屋は、せっかくの景色や開放的な環境との調和に乏しい。舞浜に市営住宅を作ってみました、というような印象だ。

11階のクラブレベルラウンジは、SPGラウンジとして利用できるようになった。基本的にセルフサービスのラウンジで、カウンターにはちょっとしたお菓子やつまみが並び、ドリンクベンダーでは好みの飲み物を自由にチョイスできる。生ビールもある。パーク閉園後は混雑するので、日中の静かな時間帯が狙い目。

 
54平米のコーナールーム SSSBが導入され眠りの質が向上した ミニサイズのベッドも備える

コーヒーメーカー付き ベイシン アメニティ

 
シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル 920901 930625 950417 950625 970526 021129 050121 050128 050930 051129 060112 060121 060203 060216


公開中リスト | 1992 | 1993 | 1994 | 1995 | 1996 | 1997 | 1998 | 1999 | 2000 | 2001 | 2002 | 2003 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 |
| ホテル別リスト | レストラン別リスト | 「楽5」「喜5」ベストコレクション |