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2003年10月17日

ホテルオークラ Garden Double
哀-3 時代錯誤の客室づくり
ガーデンウィングの客室
ガーデンウイングに宿泊するのは今回で2度目だが、いずれももっとも狭いタイプのガーデンダブルのみだ。次いで広い客室の料金は9万円と驚くほど高いのだが、9万円出せば他にももっと魅力的な客室がたくさんあるので、永遠に利用する機会には恵まれないかもしれない。

チェックインしたのは午後8時。すでに客室はターンダウンされた状態で仕上げられており、ガーデンウィングならではの端正なゴージャズさは、崩れてしまっていた。こういったテイストの客室は、入った時の第一印象が極めて大切だ。カーテンは中央ではなくバランスが崩れているし、椅子やスタンドの配置もおかしな状態だった。この部屋本来の雰囲気に少しでも近づけてみようと、自分でベッドカバーを戻し、ドレープの皺具合を調え、曲がっていた家具の配置や額も元に戻した。この客室とは明らかに不釣合いなポットを載せたテーブルやスタンドは、なるべく目立たない場所に移動させた。こうまでしないと、野暮なものが目に入って落ち着けなかった。しかし、たてつけ問題で曲がって設置されてしまったカメラ付きのドアスコープはどうしようもなかった。

これだけ気合の入った客室なのに、実用性はことごとく無視されている。ソファはない、グラスを置けるようなテーブルもないなど、ここではくつろぐなといわれているような気分になる。バスルームもゴージャスだが、照明が暗くてバスタブでは本を読むこともままならないし、BGMを聞くこともできない。シャワーブースは、通常の使い方をしていても湯が外に漏れ出てしまう設計だ。ベッドにも快眠のための工夫を凝らすのが主流になりつつあるのに、ありきたりのものなのが残念だ。バブルとは無縁の最近の客室なのに、発想がバブルそのものだ。オークラなら、もっと上質なセンスを持っていると思ったが、期待は見事に裏切られた。

コンパクトなガーデンダブルはひとりでくつろぐのが精一杯 装飾的だが実用的ではない

室内奥から入口方向を見る ミニバーのキャビネット

ナイトパネル ソバ屋のお盆みたいなトレーに載ってやってくる氷

重厚なデスクは書斎風 デスクと並んだアーモア

アーモアの扉はミラーになっている 図体がでかい割りに収納能力のないアーモア デラックスなカーテン生地とタッセル

純金仕上げのスタンド デスク前の額 センスを疑うダサいテーブル

やや暗いバスタブ周辺 ベイシンのみハロゲンライト

天井のレリーフがゴージャス トイレとシャワーブース

シャワーブースはやや狭い ミラーもゴージャス バスルーム扉

[ホテルオークラ] 960915 981114 990807 990814 990906 991018 991030 000415 000503 000609 011103 011216 020601 030526 030528 030925 031016

Y.K.