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2003年5月31日

キャピトル東急ホテル Superior Single Room
哀-2 幽閉の部屋
シングルルーム
キャピトル東急ホテルには、基本的に1フロアにつき6室のシングルルームがある。それぞれ3本あるウイングの先端あたりに位置しており、シングルルーム2室が常に隣り合っている。入口から窓までの距離は、ツインやダブルの客室とまったく同じなので、差は幅だけということになるが、その幅とて1メートルとは違わない。にもかかわらずシングルルーム内で感じる圧迫感は、ツインやダブルにはないもので、わずかな差が大きなゆとりを生むといういい例になっている。

実際には、ツイン・ダブルが32.2平米で、シングルは26.4平米ということになっているので、その差はわずか5.8平米。2割程度の違いとはいえ、印象はまったく違う。室内の設備は、ツインなどに準ずるものが揃っているが、レイアウトには面白みがなく、快適に過ごせるようにとの工夫はあまり感じられない。デスクは壁を向いているが、他にも方法はあるように思う。部屋の中央部分には、ガランとした空間があるのに、窓際やデスク周りはなんとなく窮屈だ。しかも、両脇から壁がそそり立っているような印象で、なんだか囚われの身になったような気さえする。

ベッドは120センチ幅と、このクラスのシングルルームとしては狭い。最低でも140センチは欲しいところだ。そして、もっとも窮屈なのはバスルームだった。とにかく狭いスペースに、必要なものだけをギュッと詰め込んだという感じで。余裕という言葉はまったく不釣合いな空間だ。それでも、快適性を与えているのは、全体を贅沢に大理石張りにしたことと、フレッシュな香りが印象的なアニック・グタールのアメニティの存在。

シングルルームで26平米超といえば、堂々と広さを自慢できるはずなのだが、いまひとつ他との勝負には不利な感じがする。少々奮発しても、ツインやダブルのシングルユースをしたほうがいいだろう。とにかく、この客室は気が滅入る。

意外と空間の豊富な室内 120センチと幅の狭いベッド

障子や襖はおなじみ 2重の窓はわずかに開閉可能

バスタブ 落っこちそうなアメニティ

[キャピトル東急ホテル] 960217 990103 990618 000504 000805 010407 010628 010818 010923 020222 020302 020524 030511 030514

Y.K.